悪魔の券。 | ガイハ日記。

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ガイハワールドで日常と世間をえぐってます。

・米コロラド州・ジェファーソン郡で、タバコ12万ドル(1200万円)相当を盗んだとされる『ニコチン・ニンジャ』の捜索が行われている今日この頃、皆さん左手首に根性の焼印隠していませんか?
容疑者の男は真っ黒な装束を身にまとい、忍者のように顔の下半分を黒布で覆って、タバコを販売している酒屋を次々と襲っているのだそう。
高級煙草しか盗まない盗賊のお話。
それはまるで悪人だけを狙うルパンの様。
つまり『煙草=悪』。
彼らはその”活動”を通じて、平和を訴えかけていたに違いありません。
どんどん盗んで戴きたいですよ。
この世から無くなる位に。
ちなみに、ガイハの最も嫌いな女性のタイプは、『男の人の煙草を吸う仕草が好き』等と宣う輩。
許せませんね。
どんなに才色兼備であっても許せませんね。
クールでなくたって言いじゃないか。
ノースモーカー、マヌケのコドナで何が悪い!!
『吸えない』人間の唯の愚痴でした。
これだけ引っ張っておきながら。
ええ。
忍者とは言わず、黒子の様にひっそりと生きたいです。



先日、とあるお店の前で、男子高校生たちの恐ろしい会話を耳にしてしまいました。

A『すげーこれがあれば、毎日無料(ただ)だぜ!』
B『500円で幸せになれる!!』

お止めなさい!
思わず杉下右京の様に叫んでしまいました。
心の中で。

そう、ここは『はなまるうどん』の店前。
年に1度、毎日105円割引される定期券が、由々しくも今年も販売されてしまったのです。
つまり、小銭1枚の『かけうどん』は0円になるという事。

そんな魔法の券に魅了される高校生。

もう1度言う!
お止めなさい!
このままでは大変な事になってしまう!

何故なら、『はなまる』の1番の被害者がここにいるのだから。


そう思い起こせば5年前、その値段に感激し、週に5-6日、約半年の間かけのみを食べ続けた(※1)青春の日々。
病み付きでは無く、ただ病むだけのあの味は、嫌でも忘れる事が出来ません。

それどころか、以後うどんアレルギー。
匂いを嗅ぐだけで、吐き気さえする様になってしまいました。


そして、今目の前で未来ある高校生たちが、『かけ恐怖症』の道へ引きずり込まれ様としています。
なんとしてでも食い止めなければ!

やはりここは正々堂々と行くべきか。

A『君たち、やめ給え!』
B『なんだおじさん!』
G『おじさんじゃない!!おにいさまだ!』
A『うっせぇよ。おっさん!』
G『!!』
B『ぼこぼこにしてやろうぜ!』
G『やめてー。』

これでは、いつものガイハジャー!
そうだ!近頃のヤングは何をするかわからない。
はなまるが原因で刺殺された…なんて笑いにすらなりません!

では、ここは目先をかえて他店を売り込むべきか。

Mの帽子を被り
『MCドナルズーーー!!』

あぁ!唯の不審者。
いったい何がしたいんだっ!?

こうなったら最後、はなまるに圧力をかける他ありません。

マイク片手に
『定期券反対ー!』
『日本から出ていけー!』
『やっくんだって泣いているー!』

それでは捕まってしまうじゃないか!
あぁどうしよう。
今のガイハに、出来ることと言えば…

そんな事を考えているうちに
A『まぁいいや行こうぜ。』
B『毎日うどんは飽きるしな。』

祈りは通じました。
今日も世界平和に貢献。
おそらく高校生たちも、心からガイハに感謝していることでしょう。

さぁ言え。
『ありがとうございました』と。

ところが
A『よく考えたら、毎日うどんだけ食うやつなんていないよな。こんな券いらねーよ。』
B『いたら見てみたぜ。わははは。』

いましたよ。
かつて魔法の券を求めた人間がここに!


かけうどんばかり食べ続けた、20の青春。
まだまだ引きずる事となりそうです。


※1…詳しくは2008年1月13ー14日『"カケショー"伝説』参照。