夢の中のガイハさんは、普段以上にエキゾチックでした。
髭剃りで剃る時の振動は、マッサージのようで気持ち良かったですけどね。
え?まぁそんな眉無し時代なんてないですよ。はい。
まさかまさか、眉毛だけ脱色したり、全剃りしてアイブロウで書いていた事なんてあるはずが…。
初代免許証の眉毛が、不自然に茶色い事については、触れないであげてください。
【あらすじ】
朝から、白玉ぜんざいに舌鼓を打ったガイハさん。
気が付けば"ドボイ"に成り下がっていたのだった。
開館時刻の10時になったので『かぼちゃ美術館』へ。
外でカメラを構えていると、中からおじいさんが出て来ました。
『良い写真が撮れましたかな?ささ、どうぞこちらからお入りなさい。』
そして
『どこから来たんですか?東京?今日こちらに?』
気さくな態度で、中へ促す爺(じい)。
ここならアウェー感を感じないっ!
ところが、ほっとしたのも束の間、
じ『いやしかし暑いね。ホント暑いね。こんなに暑いと仕事をする気にならないね。』
G『そうですよねぇ…』
じ『冷房だって効きやしない!これはね、仕事するなって事なんかね。』
G『はぁ…。』
それはただの故障じゃ…
じ『それにな、昨日は休館日だったんだがね、朝から新宿で打ち合わせ、夕方にはこっち戻ってきて…まさにトンボ帰りよ。いや私も歳だからね、さすがに疲れますよ。』
G『大変ですね…。』
じ『それがここ最近、毎週。結局、休みがないね。しんどいよ…だから今日みたいな日は、休むのが1番なんですよ。ねぇ?』
同意を求められても…。
そうだ、話を変えよう!
G『ここの美術館の作品は…』
じ『(全く聞いていない様子で)おたく大きいねぇ…でも一昨日も背の高い男が彼女を連れて来てましたよ。アベックはいいねぇ。』
G『はぁ…。』
そんな世間話をしに来たわけじゃ…
じ『あぁ!そこの本棚!邪魔だろう?私も邪魔だと思うんだがね、意外とここの美術書を読んでいく人も多いんだね。本屋に行けばいくらでもあるのにねぇ…。』
本棚の事なんて…聞いてないっ…!
G『あの…そろそろ作品を…』
じ『そうそう作品だね…その前にそのガラスを見てみなさい。何に見えるかね?』
G『ステンドガラスですか…?』
じ『今なんて?』
G『いや…だからステンドガラス…』
じ『ほれっ見えたっ!実はそこのスーパーで買ってきて、貼り付けたんですよ。』
G『…。』
じ『本物のステンドガラスだと30万以上掛かるんだがね、これだと1枚100円!全部で数千円ですよ。賢いでしょう?』
誇らしげに笑う爺。
そんな…そんな夢の無い話、聞きたくなかった!!
これでは、ただの暇潰し。
こんな事の為に湯河原に来たわけじゃない!!
G『そろそろ作品を観させてください!』
じ『あぁそうね。ぐるっと見て下さいよ。私はここにいるから何かあったら言って下さいね。』
そして目の前の椅子に座る爺。
…落ち着かない。
出来るだけ、気にしないように館内を見学。
独特の作風に心奪われるガイハさん(※1)。
ところが
『その作品はねぇ、実は…』
あぁ!そっとしておいて!!
最後まで"マンツーマン"でした。
1時間程、観賞した後、お腹が空いたので『魚繁』へ。
サービスランチ(刺身・ホタテの丸焼き・白身の西京焼き・蟹の味噌汁等)と特大エビフライを完食。
満腹で帰りました。
体重計に乗ると2Kg増。
これから頑張ります(※2)。
※1…いつの日か直島に展示されている作品にも触れてみたいですね。
いえ、そう遠くないうちに必ず行きます!!
※2…今のところ、全く頑張っていません。