生態工学とズラ。 | ガイハ日記。

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ガイハワールドで日常と世間をえぐってます。

ICレコーダー片手に外で自然音や生活音を拾う『生録マニア』が増えている今日この頃、皆さん 隣の住人が気になりますか?
ヘッドフォンにガンマイク、機材ザックとテレビの音声のようなスタイルで日々変わり行く音を録音し、ネットで公開しているのだとか。
つまりこれは、隠し撮りと同様に外の会話も盗聴されているという事。
ガイハさんがあんな事やこんな事を言ってしまえば、それは全て公に曝されてしまっているという事かっ!?
あぁ渋谷で叫んだあんな事…どうかガイハさんの声だけ省いて下さい。
『リアルボーイス!!』。


とある夜、プラットフォームでの1コマ。

"蝦は無理でも、もえならなんとか"といった感じのCanCam系OLと、"愛読書は遠藤周作"と顔に書いてありそうなお堅いサラリーマンが手を繋いでいました。
どう見たってアンバランスなカップル。
いったい、どんな会話をしているのでしょうか。

男『生態工学の考えを応用して、バイオテクノロジーを活用すれば…』

デートで何を言ってるのでしょう。
まさに外見同様の"お堅い"話。
おそらく彼の口から出ているのは専門用語という名の暗号。
どんなジャンルの話題なのかさえも察しがつきません。

これが今時のカップルのラブトーキングなのかっ。
これが最新のトレンドなのかっ!?

ところが

女『あ…うん。またその話?難しい話だよね…。』

わかっていませんでした。
しかも『また』という事は何度も同じ話を聞いてるという事。
いったいどうやって乗り切っているのでしょう。

女『ねぇねぇ、これから行くイタリアンのお店の事なんだけど…』

強引に話を変えました。
彼氏よ、さぁどうする!?
まさかパスタを生態工学の理論で答える事は出来ないでしょう!

男『イタリアン?あぁ任せるよ。それで僕の考えなんだけど…。』

全く効果無しでした。
満足そう口元に笑みを浮かべながら、熱弁を振るう彼氏。
うんざりした表情の彼女。

冬の予感。

もはやKYというより、住んでいる世界が違います。

そして、ついに業を煮やしたのか、彼女は取っておきの切り札を切りました。

女『(大きな声で)そうそう!この前、話したカツラの専務の話覚えてる?実はね…』

ズラの専務!?
部下から暗黙の了解で醜態をさらけ出してる上司が、いったい何をやってくれたと言うのでしょう!

ついにプロピアになったか!?
はたまた『ブランド王ロイヤル』の森田勉のようなリーゼントになってしまったと言うのかっ!?

あぁ早く続きが聞きたい!今すぐ聞きたい!
どんな堅物の阿保(あほう)だって気にならない筈がないっ!

ところが

男『そうだね。それで自然の物質循環機能が…』

そうだね…。
そうだね…
…。

No…!!!

何がいったいどうなんでしょう!
言わずとも結末がわかったという事なのでしょうか!
いいや、この男には関心がないだけ!
これから、逆風に耐え、名誉とカツラを護るおじさまの物語が語られるというのにっ!!

食いつかないお前がハゲだっ!
そうだお前はハゲなんだっ!
人差し指突き出して『ドーン!!』
思わず喪黒福造になってしまったい!!


そんな呪い虚しく、異次元の会話でひとり楽しそうに笑う彼氏。
オチハドコ?

いったい何故このカップルは成り立っているのでしょう。

大人の男女の世界はいつだって摩訶不思議。
どなたかコドナのガイハにもわかるように解明して下さい。