『納豆の…』。 | ガイハ日記。

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ガイハワールドで日常と世間をえぐってます。

福島県の会津地方を走る会津鉄道の『芦ノ牧温泉駅』で24日、老猫『バス』が名誉駅長に任命された今日この頃、皆さん二番煎じ探しに奮闘してますか?
和歌山電鉄の『たま』についてでの猫駅長ですが、こちらは愛嬌を振り向かない泰然とした仕草が人気の様子。
つまり居さえすれば、何をしていても良いという事。
そんな楽な役職があるなら、ガイハ家のふーりんさんはいかがでしょうか?
機嫌の良い時は大きな声で『甘えさせてー!』
機嫌の悪い時は飛び掛かって『バカー!!』
乗客が傷だらけになる駅として知名度をあげたい自治体からのオファーをお待ちしております。


年に2ー3度、忘れた頃に心を蝕む病。
先日も、目覚めと共に発病しました。

『納豆が呼んでる!!』

そう"納豆食べたい病"。
抑える事の出来ない衝動。

『今直ぐ君の街まで!』
と真夜中に自転車を飛ばす少年が如く、財布片手に近くのスーパーへ。
そして、1パックのみをレジに差し出し

G『このままで結構です。』
店『103円になります。』

100円、1円、1円…財布の隙間に引っ掛かる1円玉を取り出そうと悪戦苦闘するガイハさん。

背後から、苛立ちの気配。
買い物籠を揺さぶる音が、『早せい』と無言の圧力をかけています。

そして、冬眠から覚めた荒川良々のような店員も

荒『ありましたか?』

あぁ…!

プレッシャーに負け、思わず財布を落とすガイハさん。
何処からか漏れる笑い声。

あぁ…急げ…急がなきゃっ!

なんとか1円玉を取り出し、そそくさと振り返る事なくその場を去りました。

喪失感に似た敗北感を抱えなから帰宅し、支度に取り掛かろうとした時、肝心なものが無い事に気が付きました。

『納豆が無いっ!!』

いったい何処に?
頭を過ぎる、スーパーでの1コマ。
1円を置き、振り返る事なく逃げるように…

納豆は…

レジに置きっぱなし!

確かに呼び止められたのかも知れませんが、直ぐにでもその場を去りたい一心で、聞く耳持たず。

あぁここは恥を忍んで、取りに戻らねば。
どんな顔をして行けば良いのでしょう。

後ろに並んでいたおばさんが実は親切な人で、住所を調べて届けに来てくれれば…。

ピンポン。

お『あなた納豆忘れたでしょ?』
G『はいっ忘れちゃったんです。困ってるんです。ヘルミー。』
お『そうよねェ。だから持ってきたわ。はい。』
G『あっありがとうございます!3個1パックなんで御礼にお1つどうぞ!』

あぁっそんな淡い期待に胸膨らませてもしかたない!!


意を決し、再びスーパーへ。
良々はレジにおらず、代わりの店員に一声。

すると野菜売り場にいたらしい良々に向かって

レ『おーい!ほらっ!納豆の…!』

!!

納豆…『の』!?

『の』が付くという事は、語尾に何か続く言葉が存在するという事。

納豆のヒト。
納豆のっぽ。
納豆のんぽい(※1)。

間違いなく納豆のヒト!
影で笑いものにされてれに違いありません。

店『納豆のやつ、そろそろ来るんじゃないっすか?ヒャハ。』
良『まさかわざわざ取りには来ないだろうワハハ。』

レ『おーい!ほらっ!納豆の!』

店『先輩マジできたっすよ!ヒャハハハハ。』
良『じゃあ納豆君に渡して来ようかな。ワハハ。』

あぁ納豆のレッテル。
これからスーパーを訪れる度に、納豆男だと思われるに違いありません。

差し出された納豆を受け取り、再び逃げるように駆け出すガイハさん。

暫く…この店には来られない!


※1…箱根に立てかけてあった看板に書かれた謎のメッセージ。詳しくは7月15日『静かな湖畔でNPタイム』参照。