傍観メランコリア。 | ガイハ日記。

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ガイハワールドで日常と世間をえぐってます。

ドラマ相棒が劇場版公開前でほぼ毎日再放送が見られる今日この頃、皆さん全116話チェックしたくありませんか?
平均視聴率が15%近くもあったのにも関わらず、まわりには相棒通は誰もおらず。
隠しているのか、はたまたR35なのか。
つまりおじさま・おばさまならガイハさんのこの気持ちをわかってくれるのかも知れません。
とりあえず片っ端からオープニングテーマ曲の着メロを流して反応を伺いたいと思います。
団地の井戸端会議場あたりで。


週末の丸の内線。
閉鎖的で重たい空気の中で、肩身の狭い思いで隅っこに座るガイハさん。

地下鉄は憂鬱。

抑えきれない少年の心。
空が観たい!花が観たい!流れる景色に心泳がせたい!

窓の外は変化の無い灰色の情景。

地下鉄は憂鬱。


目の前の席では外国人3人集が馬鹿騒ぎ。
揃いも揃って『卓球萌』Tシャツのトリプルルック。

卓球マニアでしょうか。
そもそもアメリカ人は卓球をするのでしょうか。
巨体を屈めながらラリィ。
『サー!!オー!イェーイ!』
高嶋か。

地下鉄は憂鬱。


ふと隣を見ると、太っちょの小学校高学年程の女の子が、これでもかとばかりに中指で鼻の穴をほじくり回してます。
将来のレディが指ドリル

『まだ惚れる。まだまだ惚れる!そろそろ見つかるかも知れない!』

さながら石油王を夢見るアラブ人の心境か。

そして指に付いた鼻の"垢"を眺める小さなレディ。
まさか…まさか…

何の躊躇いもなく…

あぁ…そんな…!

ぱくり。

丸呑みでした。

地下鉄は憂鬱。


その後も、ラムネやチョコを食べる感覚でパクパク。
止めたい…止められるものなら止めてあげたい。
しかし、今のガイハさんにはそんな気力もありません。
仕舞いには自らの制服にスリッ…。

あぁ…もう…助けて。

怖いもの見たさで、意識せざるを得ないホラー現象。
憂鬱な心に、粉雪のように降り積もる垢の光景。
ギブ…。

いくら少年期が"鼻たれ小僧(※1)"だったガイハさんだって、10歳の冬に母親の肩に垢を飛ばし、こっぴどく怒られてからはそんな事していないのにっ!!

してたじゃん。

同罪でした。
という事は、この少女も、将来は品格ある女性に育つはず!


再び前を見ると、いつの間にかホームに降りた卓球トリオと入れ代わるように、渡辺えり子似のおばさんが二人分のスペースを陣取っていました。

そして、先程のガイハさんの期待を踏みにじるように

鼻に指を…



…。

やはり、生まれ持ったものは永久に変わる事はないのかも知れません。

あぁ…
週末の地下鉄は憂鬱。


※1…今以上に、鼻炎全開でトナカイでした。