『もう観ない!』なんて言いながら、怖いもの見たさで毎週欠かさず『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』を観てしまってる今日この頃、皆さん医者の知り合い作りに励んでますか?
毎回のように該当する項目を見つけ、番組が終わる頃には不安に襲われているガイハさん。
観る度に多大なストレス。
もしかしたら、心身に悪い影響を与えるという意味で本当に怖いのはこの番組かも知れません。
もはや脅迫に近い『そのまま放っておくと、大変な事になりますよ』。
たまには優しい言葉をかけてください。
『君は笑顔でいてくれさえばいい』とか。
人ごみ賑わう新宿で、ギャル男に手を振られました。
長身で小麦色の肌、『~っス』の似合いそうなメンズエッグ系、若いのかそうでないのかすらわからない風貌。
…っ誰!?
手を振られたという事は、相手はガイハさんを知っているという事。
たしかに高校時代にギャル男のクラスメートもいましたが、間違いなく知り合い以上友達未満だったはず!
それも皆、背も高くなかったような…思い出せない!
いくら永遠の21歳でも戸籍上は25なんだっ!
そうこうしてる内に近付いてくるギャル男。
あぁ誰だ!君はいったい誰なんだ!
こんな状態でどう挨拶すれば良いというのでしょう!?
今でも忘れない昨年5月、全く記憶に無い同級生に声をかけられ、成人式話で探りを入れるものの
『…薄々気付いてたけど、俺の事忘れてるでしょ?』
あっさりと見破られ、結局後にも引けなくなって『見た目変わってて勘違いしてた』なんて明らかな嘘をついて、
不穏な空気だけを残してしまったじゃないかっ!?
やはり迂闊(うかつ)な探りは禁物。
しかし誰だかわからない…
どうする!?
別に思い出がないから思い出せないわけじゃないっ!
ほんの僅かばかり、人より記憶の新陳代謝が良いだけなんだっ!
あぁ自分に言い訳をしてる場合じゃない!
思い出せ!
ギャル男…ココナッツ…夏…夏が来れば思い出すーはるかな尾瀬ー野の小道ー
違う!
こうなったら何とかこの場をやり過ごさなければなりません!
それなら自ら声をかけ、強引にでも近況報告を先にしてしまえばいい!
これで相手も言わざるを得ない!
先手必勝!よしっ!
『(テンションあげあげで)ひさしぶり!』
…
…あれ?
思いとは裏腹に、ガイハさんの事なんでまるで見えていないかのように真横を通り過ぎて行きました。
すると背後から
『マジ久しぶりじゃん!』
『つーか新宿で会うなんて思わなかったよ!』
…
…
ガイハさんに集まる視線。
そうさ僕はスーパースター。
自らの脳にこだまする『ひさしぶり!』
ひとりやまびこ。
やり場の悲しみを堪え、通りの向こうに駆けて行きました。
空挨拶でない事をカモフラージュするたるために…。