【第5話】"アレ"地獄サディスティック。 | ガイハ日記。

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以前観た『友人の元カノ』に脅される夢の続きを見た今日この頃、皆さん生き霊エクトプラズムですか??
今回は友人の元カノの今カレが命を狙いにやって来るというもの。
東京ー横浜間を何往復したおかげで、目覚めはすっかりぐったりでした。
それにしてもいったい何の恨みがあるのか。
そろそろ友人に、彼の元カノに連絡を取るように伝えておこうと思います。
元カノの『今カレの元カノ』が夢に出て来る前に。


15時チェックイン。



水の音。


部屋に荷物を置き、さっそく貸切露店風呂へ。

3つあり、空いていればどこでも自由に入れるというもの。



温泉。


景色を眺めながらアハハンとしていると、隣の湯からおばさん達の話し声。


A『恐ろしいのよぉ。』
B『もしかして"アレ"?』
A『そうなのよー。この前の。』
C『アレって"アレ"の事でしょ?』
A『そうよー。他に何があるのよ。』


"アレ"!?

アレとは何の事でしょう!?
あえて口にしてはならない様相の"アレ"。
正体を明かせば何か災いを齎してしまいそうな"アレ"。
相変わらずの『アレ』のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まりの中の"アレ"。


そんなマニアックな話がわかるはずがないっ!
あぁ見えない物を見ようとする誤解は全て誤解だった!


耳がダンボ。


B『でも"アレ"で大怪我したんでしょ?』
C『たしか○○さんの所の下関に住んでる妹の旦那も(血縁関係も何もない遠い関係の話にまで詳しいなる程、噂好きになるのはいったいいつからなのだろう!?)でしょう?』


"アレ"は大怪我をするような殺傷性のあるものなのか!?
突っ張り過ぎたサボテンみたいなものなのかっ!?


B『でも好きな人は好きよねぇ。』


もしや河豚(ふぐ)!?
怪我という表現は正しくないかも知れませんが毒はあります!
"アレ"は河豚なのか!?


A『まぁ、そうよねぇ。私も最初下関って聞いて河豚かと思ったくらいなのよぉ、オッホッホ。』
BC『オッホッホ。』


違った…。
にしても何笑いなのか…ねぇ本当は面白くないんでしょう?皆愛想笑いなんでしょう?

で何なのさ"アレ"!気になって温泉から出られない!


A『そろそろ出ましょうかね。』
B『そうねぇ。』


待てっ!だから何!?"アレ"!
行くか。行くべきかっ。
おばさん達と裸の付き合い!


嫌だっ!それだけは嫌だっ!
もしやっ隣にピチピチでぶりぶり(?)の若者がいるとわかって好奇心を擽る誘いの罠なのか!
"アレ"の先におばさん蟻地獄。


恐るべし!


魂が揺れ動くのを耐えながら、髪を洗う為に大浴場へ。

すると後頭部だけ海苔を貼付けたような、頭が"びんぼっちゃま"の老人が薄ら笑いを浮かべながら、リアップのような毛生え薬を塗っていました。


前にぺたぺた、後ろにぺたぺた。
最後に中央、目指せしげる君。


慣れた手つきで満遍なく塗る薄ら笑いの老人を、薄ら笑いを浮かべながら眺めるガイハさん。

薄ら笑いの大人二人。へらへら。
気持ち悪い。


全体に塗り終わった後に再びペタペタ。
おかけで頭がベッタベタ。


間違いなく"かむろ"の原因は過剰塗布。
強過ぎる刺激に助けを叫ぶ頭皮と毛根。


助けてー。
助けてー。


ガイハさんには何もしてあげられる事は出来ません。

もう一度露店風呂に入った後に夕食。



箱。


足柄産和牛や相模湾の海の幸の炙り焼。
ついにやってしまったひとり焼肉。


炙り。


テーブルには地ビール、焼酎…。

湯上がりのおっさん。



まずは。


もう救えません。誰も救う事は出来ません。
ウィルスミスやニコラスケイジが何度地球を救ったところで、今のガイハさんを救う事は出来ないでしょう。


自分ごめん。皆ごめん。とりあえずごめん。

あぁ誰でもいいからグレッチで殴って。



ごはん。


【次回予告】
皆が寝静まった26時に、ガイハさんにとある異変が!?
そして思いも寄らぬ行動に…。