ロンドン大学の専門家によって『挨拶は、握手をするよりも頬にキスするほうが衛生的』との研究結果を発表した今日この頃、皆さん唇に大量の菌を付着させていませんか?
例の如く、LEONを真に受けるようなおじ様達は文字通りに行動に移すのでしょうね。
部下にキス、若干濃厚。
もちろんセクハラ、強制わいせつ罪。
『ちっ違う…このほうが衛生なんだ…!』
衛生か、マナーか、欲求か。
頑張れ親父。
別に本気で応援はしていません。
久しぶりに出逢ってしまいました。
2008年初拝み。
そう、カツラのおじ様。
正確には"明らかにカツラが外れかかっているのに、全く気がついていない"残念なおじさん。
朝のJR。
臀部がむずつくのか、窮屈そうに前かがみに座るサラリーマン。
その後頭部と窓の僅かな隙間に望むズレた髪と"てるてる"の 肌。
暫く靡かせた後、下車しようと立ち上がった瞬間、さらに引力にしたがって1段階ズレました。
あぁ…
あともう少しで…
危ない…危ないけど見てはいけないんだ…
ガイハさんには何もしてあげられる事は出来ない…
周囲の人々も気付いていない"フリ"をしながら、口元が笑っています。
本当は皆、内心見たくて仕方ないのでしょう。
いやそれどころか、写メやムービーで撮りたくてもどかしい思いをしているに違いありません。
ランチトークの材料にしたい欲求と、社会性の間で揺れる大人心。
今、人々の『想い』は全ておじさんの頭に注がれています。
プラットホーム、強い風邪。
そろそろピンチ!
申し訳なさそうに行き場を失った髪が、天に向かって靡いています。
『I can fly! I want fly!!』
それを許さない主の"後頭部のプライド"が、最後の力を振り絞って"留め金"を繋ぎ留めています。
プライドとカツラの闘い。
もちろん、主本人はそんな事は気付く様子もありません。
頑張れ"主のプライド"!
今飛んでしまえば、もう誰も笑いを我慢する事は出来ない!!
と同時に頭の中で秋田の『蘇民祭(裸祭)』の事が頭を過ぎりました。
『裸ポスター』をきっかけに沸き起こった第一次胸毛ブーム。
今まで公に出来なかった胸毛男子諸君が立ち上がり『胸毛こそ健全な男子の証』と運動を起こし、皆一斉に胸毛をさらけ出す。
拒否をした者は『非国民ナリ』として魔女狩りならぬ『薄毛狩』によって犠牲となった。
それを恐れた男達は、胸にプロピア、リーブなどの植毛をするも、肩身は狭く、男臭い胸毛男子…とくに『黄金の胸毛』を持つ男は『救い神』として町中から持て囃された。
そしてこの事は同時に禿頭が愛されるという事を意味していたのだ!!
何故なら、男性ホルモンの濃い者は、頭髪の薄い人が多いからである。
…
…
そんな話があれば、このおじさんもこんな思いをしなかったでしょうに。
きっとこの人こそ黄金の…
いや!そんな話は困る! !
ガイハさんは間違いなくに『薄毛狩』の被害者!髭だって生えない!
そもそも朝っぱらこんな事を考えてどうする!?
それもこれも全部ズレたカツラのせいだっ!!
…おじさんの髪の行方よりも、ガイハさんの頭の中のほうが、はるかに心配な事なのかも知れません。
※写真はあひるの学校。特に意味はありません。
