すれ違ったおばあさん姉妹の髪色が二人とも紫だった今日この頃、皆さんシニアの流行に乗り遅れていませんか?
いったい人は何故歳をとると紫にしたがるのでしょうね。
ある瞬間に紫の神が宿るのか、はたまたシニア雑誌のトップモデルが紫なのか…もしかしたら一度染めてみたら答えは見つかるかもしれません。
そういうわけで、どなたかリポートお待ちしております。
もちろんガイハさんにそんな勇気もございません。
忘年会翌日、BenBen宅を出たその足で、インフルエンザの予防接種を受けに近所の内科に向かいました。
喉の痛みに加えて、残り酒、『予防接種は健康体で』という決まりを『熱がないから大丈夫』と拡大解釈し、重たい足取りでクリニックへ。
若干の憂鬱。
何故かってここのボス、1度診て貰えば直ぐに回復する程、腕は確かなのですが、とにかく口が悪い。
わかりやすく言えば、見た目も話し方も石原慎太郎。
『風邪っぽいんですよね。』
と言えば
『っぽいってなんだよ。曖昧なやつだな。風邪かどうかはこっちが判断するものなんだよ!』
弱った心にカウンター。
『早く治したいんで、注射お願いできますか?』
と促せば
『やたら滅多に注射打ちゃあいいもんじゃないんだよ!』
ごめんなさい。
かと思えば、
『熱高いな。こりゃ注射だな。ほらそこでパンツ下ろして俯せになりな。』
『ありがとうござ…えっ!パンツ!?』
『臀部だよ。で・ん・ぶ!恥ずかしいこたぁないだろうが!!』
24歳の冬、看護士の前でお尻かじり虫でした。
ただ、本当に腕は良い…。
それ故に怒鳴られるとわかりながら、つい大きな病院ではなく劇薬先生のもとを訪れてしまいます。
渡された問診票にじっくり目を通す気力もなかったので、何も考えずに全て記入するガイハさん。
これだけちゃんと書いて下手な事を言わなければ、文句の1つも言われないはず!
名前を呼ばれたので中へ。
問診票に目を通すと
劇『あのさぁ、普通成人過ぎで保護者欄に名前書くやつがいるか?』
しまった!
ついうっかり何も考えずに書き込んでいたら思わぬ所に足を踏み入れてしまった!
まさかここで『つい二日酔いで…』なんて言う事は出来ません!
なんとか機嫌を損ねないように和やかなムードを作らなければ!!
G『何かあった時のために必要なんじゃないかなと…。』
劇『何があるんだよ?』
G『…事故とか?』
劇『それはこっちがミスをするって言いたいわけか?』
逆効果でした。
早速注射。さすがの技術。
G『やっぱり2回目受けたほうがいいんですかね?』
劇『好きにすりゃいいだろ。1回より2回のほうが確実なだけだ。金が掛かるんだから、こっちからは勧めない。それだけだ。』
『それだけってそこが大事なんじゃ…。』
と言いかけて止めました。
言い争ったら勝てるはずがない!
敗北感と同時に感じる安堵感。
もしかしたら劇薬先生のもとを訪れてしまうのは、技術云々ではなく、先生に下町のラーメン屋の親父のような昭和のノスタルジアを覚えるからかも知れません。
2回目の接種は12月後半。
よしっ!また怒鳴り声を楽しみに…
楽しみに…
あぁやっぱり嫌…。
※写真はBenBenの愛娘『あいる(上)』ちゃんと『めい(下)』ちゃん。欲しい…。

