【第13話】終わらない悲劇。 | ガイハ日記。

ガイハ日記。

ガイハワールドで日常と世間をえぐってます。

『○×■▽※~!?』奇怪な音と共に目覚めた瞬間、ふーりんさんが枕元で嘔吐した今日この頃、皆さん顔の周りがカピカピしていませんか?
目覚めなければ危うく大惨事、嘔吐物だらけのガイハさん。
体を起こし20分程かけて枕を拭き、多少の臭いが気になりつつも再び就寝…
と同時に目覚まし。
嘔吐物と共に迎える朝。
起こしてくれたのか、はたまた”狙われたのか”。
今日もふーりんさんは無邪気な顔で甘えています。怪。



その日は海が あれていた
大波小波に 運ばれて
見知らぬ浜辺に 打ち上げられた
わたしゃほおずき 海ほおずきよ
ソレ ドンブラ ドンブラ ドンブラコ
【海ほおずきの歌】


上陸し、さっそく探検。



海ガイハ2。


気分はジャック&ターちゃん。ペドロ・カズマイヤー!!



海ぼいす。


すると一軒の民家発見。
ドアの前で、腰の曲がった老人が立っています。

目の前を通る二人。
微動だにせず。
よく見ると目をつぶっています。
たったまま寝ているのか、はたまたアンドロイドか。


気になりつつも、先を急ごうと、その場を立ち去った瞬間、背後から


『…いらっしゃいませ…。』


!!


慌てて振り返ると、先程と同じように老人以外、人っ子一人誰もいません。
間違いなくガイハさん達に向けられた言葉。


あまりに遅い…!
どう考えても遅過ぎるっ!


!!


もしや、これは生き急ぎの現代人に対しての何らかのサジェッションなのかっ!?
これこそスローライフの極致。
オーマイガッ!
確かにこの老人を見て立ち止まってしまった…これが全てではないのかっ!?
前に進むだけではない、時には歩みを止めて考えよ…と。
アンチ猪木!!もしやこの人こそ神様!?
あわあわ。


拝。


『いつかきっと大きな人間になって返ってくる!』
そう心の中で誓い、再び散策。


海ガイハ。


草木も崖も海も全てが芸術。



海神。


1時間程満喫し、帰りも舟に乗り太海の地へ。


ボシャン。


嫌な音。
思い出したくもないあの音…記憶から蘇る水底に沈んでいった旧デジカメ。


もしやっ!?


振り返ると、U田さんが肩を震わせています。


あぁ!
まさか!
まさかっそんな事が!?
やはり悲劇は繰り返されてしまうのか!?


U『サングラスが落ちた…まぁいいよ。あれ安いし…。』


よかった…。安物なら傷も浅い。それなら早くこの場を…。
『そりゃあ大変だっ!!』

!?


突然、今まで一言も言葉を発する事の無かった船頭が”ねるとん”さながらの『ちょっと待った』をかけてきました。


船『今すぐ探そうじゃないか!』
U『いやっあれは安…』
船『ちょっと待っててくれ!!』

有無を言わさずにオールで海中を探る船頭。
気がつくと見物客が集まっています。

見世物パンダ。

1500円のサングラス。例え見つかっても塩だらけ。


船『今日は波が高いから難しいよ!!明後日までには見つかっから!取りに来てよ!』
G『いやっだからあれは安…』
船『いやぁ今日は無理だよ!』


だからそうじゃなくて…


船『絶対に明後日には拾っとくからさっ!』


むしろいらないのに…。


サングラス…1500円。
往復の交通費…8000円。
掻いた恥…プライスレス。


取りに来る事が決まっているような空気。
見つめる見物客達。

あぁそんな目で見ないで…今はこの場にいる事すらつらい…。


あまりの気まずさに振り返えらずに逃げる反逆者たち。
そうさボクらはKYボーイズ。



岩ガイハ。


岩ぼいす。


【次回予告】
2年前の因縁に蹴りをつけるべく、釣りを始めたガイハさん。
お互いに、とある異変が起き…。