【第6話】園児降臨。 | ガイハ日記。

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中学校時代の理科の先生が授業中ヤンキーにボコボコに蹴られている夢を見た今日この頃、皆さんロマンティックな夢に溺れてますか?
うずくまった先生に留めを刺そうとした瞬間に、他の生徒がヤンキーに目掛け椅子を投げつけ乱闘騒ぎ。
その隙に、先生は立ち上がりヤンキーにカウンターの右ローキックが決まった瞬間に目が覚めました。
寝起きから疲労、夢プロレス。。
ちなみに古川先生は60代。先生の安否が気になるところです。



『なぜ目隠しがいるんだ。父ちゃんの射る矢を僕が怖がると思っているな。僕、じいっと待っている。瞬きだってしやしない。さぁ父ちゃん、早く名人の腕を見せておやりよ。あの人は父ちゃんの腕を疑って、僕たちを殺す考えらしい。あの癇癪もちの面当てに、早く射当てておくれよ。』


シラー【ヴィルヘルム・テル】


いよいよ第2の闘い『アーチェリー』。
ここまで0勝2敗、相手に何が宿ろうと、プライドに賭けてこの勝負、落とすわけにはいきません。


目の前に置かれた重たそうな弓と矢を持ち、説明を読む二人。


ゴクリ…。


U田さんの様子を伺うガイハさん。
同じくこちらの様子を伺うU田さん。


『…。』


一瞬の沈黙。

どちらからともなく一言。

『…これどうやるの?』


体は大人、知能は幼児、曲がった事が嫌いな二人に曲がった弓を扱う事など到底出来そうにありませんでした。

しかたがないので、明らかに10代の職員に教えてを請いレッツスタート。


閃き!

気分はロマサガ、でたらめ矢。



アーチェリーガイハ。


ビュンッ!


ボトッ。


ビュンッ!


ボトッ。


…。


…。


酷過ぎる…。
全くかすりもしない矢たち。

隣を見るとU田さんも悪戦苦闘していました。


すると突然、目の色が…!?

もっもしや…。
宿るのか!?
宿ってしまうのかウイリアムテル!?


放った!!




アーチェリーボイス。


ボトッ…。

同じレベル…。


…。


…。


『この勝負無かった事にしない…?』
『むいてないよね。』


何も宿りませんでした。


さっさと諦め、芝そりへ。

全長60m、最大斜度20゚のゲレンデを滑る反逆児たち。
ただの滑降も、二人に係れば立派なスポーツ。

どれだけ派手に美しく雪崩れる事が出来るのか!?
目指せ芝上の浅田真央!


U『降臨したっ!!』


今度は何が…!?


U『園児降臨!!』


『うぉぉぉぉー!』



すべりぼいす。


登っては降り登っては降り、疲れても夢中で滑り続けるその姿はまさに園児!
U田園児!ガイハ園児!



園児スマイル。


服が汚れても気にしない!
体を打っても気にしない!
何があっても気にしない!!
財布がなくなっても気にしな…


!?

!!


財布がない!!

ポケットにしまっておいた財布がありません!!


お金が無ければ、旅も終わってしまう!
どうやってさりなげなくU田さんにキャンセル料を請求するか考え始めた頃、斜面のど真ん中にマイ財布を発見しました。
これは滑りながらキャッチする他ありません。

キャッチ出来なければ無一文。
運命のゲーム。まさに風雲ガイハ城!!

滑る位置を財布に合わせ、いざ滑降!!


G『エンジィィィィ!』


財布をキャッチし転げ落ちるガイハさん。


ゴロゴロゴロ…。



園児ガイハ。


U田さんも遠くで

ゴロゴロゴロ。



うぉぉ。


うぉぉぉぉ。


派手なアクション。

おばさんたちの冷ややかな目線…羨ましそうな目線を感じながら、25才の園児達は滑り続けるのでした。



【次回予告】
いよいよ宿に到着した二人。
宿でも反逆児精神で一暴れしようとしていたのだが、とある人物の登場で事態は急変し…。