エレベーターに乗ったら見事に全ての階のボタンが押されていた今日この頃、皆さん各駅でぶらり箱の旅を楽しんでいますか?
ドアが開くたびに誰もいないフロアを見送ってドアを『閉』を押すガイハさん。
エレベーターガールの研修でしょうか。エレベーターガイハ。
無性に悔しいんで、今度どこかのボタンを全部押してこようと思います。2階建てのアパートで。
朝のJR。
目の前の席にメイド服の20代後半の女性と、40過ぎのサラリーマンのおじさま(スーツノーネク)が手を繋ぎながら座っていました。
さらっと書いて見ましたが、誰が見ても明らかな二次元カップル。
メイドとサラリーマン、メイドリマン。
カップルか不倫か、はたまた同伴か。
どことなく漂う悲壮感。心中?それはなさそう。
これはやはり不倫旅行か。
箱根や伊豆の名所に。イッツア失楽園。
もしくは山村美沙の2時間サスペンスの予感。
それにしても、何が気になるって車内のメイド姿もさることながら、サラリーマンの髭がたいそう青いこと。
眺めているだけで成長過程がわかりそうな位に。
青い髭にメイド…ハンバーガーにチョコレートをつけて食べるような胃腸に悪いローキックと左フックのコンビネーション。
すきっ腹にマミドバーガーか。
ふとメイドリマンの隣を見ると老夫婦。
大きなリュックに登山帽。
富士山か高尾山にでも行くのでしょうか。
…!?
その瞬間閃きました。
そうか、このメイドリマン達はこれから登山に行くんじゃないかと。
そう考えると、青々とした生い茂った髭は富士山の樹海を連想させるし、ガイハさんの知らない世界では密かに萌ぇ登山がブームになっている気がしてきます。
『不倫という険しい山を二人で越えよう。』
そんな決意に漲っているのでしょうか。
そう考えると、隣の老夫婦も実は、不倫カップルかも知れないし、4人でダブルデートに向かっているのかもしれません。
メイドの作った弁当に舌鼓を打つ老夫婦。
『あんたいい嫁になるけぇ。あら、でも不倫だから無理やねぇ。大丈夫。わしらも不倫じゃけぇど誰が見ても立派な夫婦よ。』
そんな適当な方言もまかり通るだろう不倫ダブルデート。
実際のところどうなんでしょうか?
名残惜しさを残しつつ、ガイハさんは過ぎ行く電車を見送って、メイド喫茶に
・・・向かうことはありませんでした。