友達に『辛口派』の人間か、『甘口派』の人間か、自己のイデオロギーを問われた今日この頃、皆さん中辛ですか?
パクチーのような癖のある、好かれるか嫌われるかはっきりした人間になりたいと答えたらだいたいの人に『パクチー大嫌い』と言われました。
皆さん大が付く程ガイハさんの事嫌いですか?
とりあえず、しょっぱい人間にならないように塩分控え目で頑張ります。え。
そんなこんで新宿で待ち合わせし、8人様ツアー。
普段団体行動とはまったく縁も緑もない生活をしているので、気分は遠足モード。
率先して動く人、ただ付いていくだけの人、気付いたらいなくなってる失踪癖のある人…千差万別ですが、良い子にも悪い子にもなりきれない自分探しのガイハさんはただ黙って金魚のフンでした。
都会に初めて来ちゃったみたいな。
試合は1R序盤の相手選手のラッシュで何度か危ないシーンがあったのですが、2、3ラウンドで盛り返し判定1ー0で惜しくも引き分け。(赤グローブ)
何発か貰っていたので体は痛そうでしたが、大きな怪我無く無事だった事が何より安心でした。
そんな気分で、ほっとしながら次の試合を観ていると突然の悲劇が。
選手コールの際に、紙テープを投げたり風船を飛ばすのですが、誰かが芯の入ったままぐるぐるにきつくまいた紙テープをフルパワーで投げました。
ほっとし脱力しきっているガイハさん。
フルショットの芯入りテープは、リングを越え、ガイハさん達のいるほうに。
ベチンッ!
顔面被弾。
…
左頬に突然の痛み。
抜け殻だったガイハさんは避けるそぶりもなく、ストレートに顔面に直撃しました。
それはそう、入学して間もない桜木花道の様に。
辺りから漏れる渇いた失笑。
哀れな物を見ちゃったような表情。
人としてまともな反射神経と視力さえ持っていれば、避けるなりガードするなりできているでしょう。
試合にも勝負にも負けた心境。
そして帰り道、 実はガイハさんと、もう一人の男友達以外は皆カップルだったのですが、試合が終わって祭の後の心境なのか皆さん手を繋いだり、そういうムード。
そもそも、こんなカップルだらけの状況だとは全く知りませんでした。
必然にガイハさんの隣は男友達。
前3人カップル、1番後ろに男同士、もう流れは決まりました。
どちらからともなく
『・・・じゃあ手を繋ぎましょうか?ウォンチュッ!』
なんてラブコメはあるはずもなく、カップル達の背中を遠くに眺めながら、男二人残念な会話に花咲かせるのでした。
