よく晴れた暑い日に、路地裏で中年二人組のおっさん達がアキバ兄さんに絡んでいました。
おじ様達はライダースに気持ち寂しいリーゼントで見事なペアルック、サングラスが見事に黒光ってます。
残念ながら背中に『虎舞竜』の刺繍はありせんが、間違いなくジョージニア。
一方アキバ君はTシャツに細々とした腕、青白い肌、がりがりなのは夏に向けて余計なものを削ぎ落としたからでしょう。
そんな彼はおじ様達に向かって
『もっもうちょっと凄み聞かせて…』
『下から睨むように…そうっ!イイッ!』
『そう、その調子、相手はビビってる。そこにさらに追い撃ちをかけるように…』
彼はドMなんでしょうか。
後退りながら口元は笑っています。
よく見ると右手にはビデオカメラ、今にも殴られかかそうになった時、『カットー!』と声を出しました。
撮影でした。
撮影が終わるとおじ様達はライダースを脱ぎ、ランニング姿でアイスを嘗めはじめました。サングラスの下はつぶらな瞳。
おじ様からただのメタボなおっさんに成り下がってました。
ハンディカムで撮影って個人趣味用なんでしょうか。
これでもしVシネマなんて言われてしまったら岡田准一もフライングV6ですよね。悲しきビクトリィ。
そういえば5年前くらいに竹下通りでB系ラッパーが腰を屈め独特の指の動きをしながら、ハンディカムで撮影してました。
日曜日の午後、人込みでごったがえす中、笑いと注目を浴びながらも、あんな動きができるなんて本物のアーティストだって子供心に思ったものです。
でもよくよく考えたら、ゆるーいパンツに帽子でいかにもラッパーですよって恰好といい、歌詞は口パクなのに『Yo!』だけ声が漏れてたことといい、あれはきっと偽物だと思います。
そう考えると虎舞竜の二人もアキバ監督も偽物かもしれません。
高橋ジョージだって今やカミさんの名前しか出せないただのバラエティタレントだし。
ガイハさんも近々、ハリウッドに向けて何らかの映像作品をクランクインする予定です。宝くじでも当たったら。
聞いた話によるとU田さん携帯のムービーにガイハさんに似た人物が何かを叫びながら葱を投げてるらしいので、他人とは言え赤い恥なんで早くデリートして貰いたいですね。