ウルはガリガリで、ヒョロヒョロっとしてて、上目遣いでこっちを見ていた。
尻尾や耳は所々毛がなくて、座りダコがあって、とても不安そうだった。
ウチに来るまでに何日かかかってしまい、緊張してるのが伝わってきた。
まだ若いウル。
何日かすると遊びたくなった。
でも、ワンコ同士の遊び方が分からず、ほっしゃんに襲いかかったり、月に飛びついて怒られたり、
身体が大きいからドタバタドタバタ…
カッポカッポ…
自由が嬉しい!
ねぇねぇ、それ何?
噛んでいいの?
あ、怒られちゃった…
どこ行くの?帰って来る?
なんの音?
って、ビクビクしたり騒いだり。
こっちおいで!って手を出せば逃げて、
顔を近づけると後ろに飛びのいて…
「甘えたい…でもすごく怖いんだ…」
って、ウルの心が痛いほど感じた。
帰宅した時や、変わった音がした時は大きな声でワンワン!
大丈夫よ!って言うと、
「ほんとに?」
って、お決まりの上目遣い。
存在感がとても大きくて、
「ウルはね、本当の家族に迎えられたら、絶対に最高のパートナーになるよ」って、何度も何度もウルに伝えた。
小さめの子が繁殖の為に残されるのに、ウルのように骨格がしっかりとしていて、大型キャバの部類に入る子が使われていたのは、
おそらくルビーのミスカラーと言われる白毛がほとんど無かったから。
小さい体もミスカラーの無い子も、綺麗な顔の子も、バランスの良い配色も、、、全て人間が決めたエゴ。
その犠牲になるのは、命。
大きなウルが身体を小さく丸めて寝る姿や、見上げる瞳が切なくて、
ずっと不安な気持ちと怖い思いをしながら生きてきたんだね…って思ったよ。
ウチで一番預かり期間が短かったけど、年末年始にかけて会社が休みだった仮オトンは一番一緒の時間を過ごしたと思う。
でも男の人が怖くて、結局最後までウルは仮オトンには懐かなかった。
二泊三日の里帰り中も、手を出すだけで逃げていった。
でもそれでいいと思う!
ウルにとって初めて信頼出来るお父さんは、今ウルの一番近くにいるんだから!
ウルは自然の中のウルにピッタリのお家のお嬢様になったね。
里親様、
数多い保護っ子の中からウルちゃんを、と仰っていただき本当に有難うございました。
あの不安げな表情はもうありません!
ウルるん♡良かった!
元気でね!
ずっとずっと大好きだよ!
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