ペンが軽やかに紙面を踊っていく

何か良い事でもあったのだろうか



今日はー唯一つの事でー紙面を使おうとー思います

大切なーお友達がお目覚めにーなられたのです

久しくー耳にしていなかったーあの足音

土を踏むー獣の


そうしてーその足音の次にー視覚に入るのはー少し照れた様なー彼女の笑顔

つられてー思わず私もー笑顔になってーしまいました

本当はー最初、お見掛けーした時は幻かとー思ってしまったのーです

だからー何度も何度もー視覚の開け閉じをーして確認をーしてしまったのーです、よ

そんな私をー前に、彼女はとてもー嬉しそうにお話をーして下さって

久しぶりにー穏やかな彼女と獣のー雰囲気の中ー過ごす幸せなー時間なのーでした

それからー一つ頂いたー物が


海岸でー拾ったー貝殻を頂いたのーです

少しだけー潮の香りがーするそうなのーです、よ

ふふ、こういう時ーに嗅覚がーあればと思います

そうすれーば、私も潮の香りをー共に共有できたーでしょうに

ああ、それよりもー潮に強い体でーあれば、一緒にー海を見れましたのにーね


色々とーやりたい事がー沢山あります

お散歩、お茶会、柿をー食べて頂いたり

沢山沢山


ふふ、思うだけでーとても楽しく


ああ、今日はーなんて幸せなー出来事があったのーでしょうか

またーお話できてー良かった


最後にーそっと書き記してー起きましょう


おはようー御座います、私の大切なーお友達。そしてー彼女の守り手




ここで文字は途切れている

今日は此処までのようだ

黒いインクが紙面をゆっくりと辿っていく



今日、とうとう災いの塔のー70階層目に辿りーつきました

登ったー先には、大きな大きな扉がーあったのですーよ

何だかー何処かで見た気もー致します

あれはー何処でだったーかしら


あ、そうーです

砦のー地下で見た扉にー似ているのです


と、言う事ーはです

この扉もー何かを渡さなければー通して頂けーないのでしょうーか、ね

うーん、何をーお渡しすればーよいのでしょう?

此処でー暫く時間がーかかってしまいーそうです


そうそう、シルさんがー訊ねて来てー下さいました

丁度、お菓子をーご用意してー居らず御持て成しー出来なかったのーです

ふふ、囲炉裏をーお持ちになられてーいらしたのですーけれど、農園はー狭くて

入らないーので今回は諦めてーしまいました

む、む、整理をーしませんとーね


取り敢えずはー何から片付けーようかしら?



ここで文字は途切れている

今日は此処までのようだ

書き綴られていく日記

今日の話はどのようなものになるのだろうか

羽ペンは進んでいく




ふと、思いー出しました

依然、丘でー狗李さんが空高く飛びー雲を突き抜けてー落ちて来られた時のー事を

あの時ームゾリさんがー下敷きになってー怪我をされたのーです

それをーLYNOさんはーあっという間に治療ーされておりました

あのー不思議な力は何ーなのかしら

少しだけー似ているとー思って思い出してーしまいました

うーん、でも人とー木とでは違うからーやはり違うものなのーでしょうね

私もー人を癒せればー少しは縁が繋がったー方々が大変な時のーお役に立てるーでしょうに

この手はー同属しかー癒せない

ふふ、以前は其れでー十分過ぎるとー思っていましたのに、私にもー欲という物が目覚めたのーかしら?

だとしたらー素敵な事ーなのです

欲はー生きる力へー変わりますもの


うん、そうーです

試してもー居ない内から諦めるのはー良くありませんーね

まずはーお怪我をされている方にー試してー見ましょう

植物の癒しでー動物の癒しを行えるかーどうかを


あ、丁度ー先ほど倒してしまったーハーピーさんが居られたのーです

うん……


そうそう、先日丘でー闇莉さんと少しだけーお話できました

やっぱりー以前の周期の説明はー聞こえてらっしゃらなかったー様で

ふふ、ではーまた今度ゆっくりーです、ね

次にーお会い出来るのはー何時になるのーかしら、ね

その時はー声の届く距離でーお話できればー良いのですーけれど

ふふ、その時をー待つのもまたー楽しいものです


そしてーハーピーさんはーです、ね




結果は書かれていない

成功だろうか、失敗だろうか


考えない方が良さそうだ

ゆっくりと文字が綴られて行く

その手は時折動きを止め、何かを確認したかのような一拍の間の後、再び動き出す。何度も


何時ものお散歩のーコース

塔はーまだまだ上への階段がー見つからないのーです

あ、でもー大きな目玉をしたーモンスターと初めてお会いしたのーですよ

ガイロナへ戻った後ーで図書館で調べたらービッグアイと言う方だとー解りました

好戦的なーお方で、思わず殴り返してーしまったのーですけれど良かったのーかしら

あ!もしかしてーこれが『コブシで語り合う』とー言うものなのーかしら

ふふっ、もしそうーでしたら私其れもー初体験ーなのです


そうそう、その後ードラバニアの闘技場へとーお出かけしたのーです

そこでー手続きを済ませてーお相手をお待ちしていたらーなにやら何処かでお見かけしたー羽が

うーん、と首をかしげながらもーじーっと待っていたら


え?呼鳩さん!?


凄い偶然でーとても驚いてーしまいました

ふふ、それはー呼鳩さんも同じなのーでしょうけれど

お相手するからにはー全力でーと思っていたらー飛んできた豆鉄砲であっと言う間に意識を失ってーしまいまいした

うー、もう少しお手合わせをーしたかったのーですのに。残念


その後でー態々訪ねてきてー下さったのーですよ

ふふっ、やっぱりーお客様をーお出迎えするのはー嬉しいですーね

呼鳩さんはーきらきら光るものをー持ってきて下さいました

これはー何なのでしょうーか?

あ、市場で見かけたーお菓子に形がー似ているのです

こんぺいとう。とー言ったかしら。あのお菓子は

ふふ、でもー星にもー見えますね。綺麗なー物なのです



夜遅くにー丘へ上りました

丘ではーいつもお話しする方々ーがいらっしゃって、楽しいお時間をー過ごさせて頂いたのーです

そうそう、狗李さんのー畑の収穫を見せてー頂きました

カジカさんがー手で器用に実を刈ってー行く姿をたっぷり堪能ーしたのですーよ

カジカさんがー実を刈り、その実をー狗李さんがー受ける

とても息のあったー作業でー見ていて心地よくーありました

私の時もーお願いしましょう(ふふー


LYNOさんとはーついつい色々お話をーしてしまいます

どうしてーでしょう?

恐らくーとてもお話しやすいー方だからーかしら

聞き、答え、話してー下さる

それがー彼女ほど上手な方はー中々いらっしゃらない気がー致します

そうそう、この時もー農業、いえ、実のお話をーしたのです

とってもー楽しいひと時ーでした



帰り道、すこしだけーナイトメアへと

普通は船をー使わないとー行けないのですーけれど、船とは別のー抜け道をー通って塩を身に受ける事無くー渡りました

安らかなー寝顔に安心だけーして

お声はー以前にかけましたーから、今日はーかけずに


帰ってからはー少しだけー物思いに

白い彼。気配すらー最近感じられず。ああ、どうしてーいらっしゃるのでしょう

私のもっとも大切なー世界の半身

蛇の彼はーもうそろそろー起き上がるのもー大変な時期に

お休みなさいをー言いに行った方がー良いのかしら

ふふ、でもー何度も言う事にーなりそうですーけれど


蒼が好きなー魂吸の優しい手をした彼は

うん、遠めに見たらー幸せそうーなので安心なのーです



ここで文字は途切れている

今日は此処までのようだ






続きがある




地続きのー場所へはあらかたー中継樹を植え終わりーました

北はドラバニアからー東はルドラム

海を越えたーナイトメアとアクアマイトはー恐らく私のー意思は長期は留められないーでしょう

ですーから、行き先はー帝国、連合、BA、軍、翼騎兵のー5つ

まだー見ぬ場所へー行かねばーなりません

それがー私が意思を持ってー我が身に下した契約なのーですから

身が果てー意思が尽きるまではー世界を求め続けるーように、と



日記帳に紙の切れ端が挟まれている


その内容は




豆鉄砲

畑の様子はとてもとても

良い寝顔。きっと良い夢を。だから安心



走り書きからは意味は読み取れない