下関の豊浦高校は歴史のある学校です。
昭和30年代、母が独身の頃、
豊浦高校の図書室で働いたことがあります。
「朝から今日のお昼は豊校丼にしようか・・・?」
先生方も悩みます。
豊校丼は、旧下関水族館の所にあった食堂の方が、
少しでも安く、先生方に美味しいものをと、
うみだされた丼なので、豊浦高校の先生方しか
食べれないものでした。
お肉の代わりに、油揚げと、卵丼に近いですが、
紅生姜をいれることで、華やかさと、甘酸っぱさが
口の中にひろがります。
母は、豊校丼が食べれる時は、幸せな気持ちになったそうです。
昭和の素朴で質素な、古き良き時代の長府での話です。
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馬関でまっちょるそ / 著者
ギャラリー 玄禎(げんてい)
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