エイミーマン | ビートルズやメンバーへのミュージシャンの発言集 The Beatles  影響 評価 

ビートルズやメンバーへのミュージシャンの発言集 The Beatles  影響 評価 

 ビートルズやビートルズのメンバーに対するミュージシャンの発言は今までたくさんありました 。おそらくこれから先もたくさん発言される事でしょう。ここはビートルズが与えた影響を記録していく場所です。

追記します。

Aimee Mann

 

 

    アンカット  2001年
 

 

You’ve Got To Hide Your Love Away

 

 ジョンレノンはボブディランの影響を受けていると聞いたことがあります。私にはこの曲はボブディランとは思えません。私はいつもビートルズは影響を受けたものを取り入れながらも、それをこのように美しくフィルターをかけていく天才だと思っていました。

 

 

 

Penny Lane

 

 ポールマッカートニーの楽曲のタッチの軽さは本当に美しいです。音楽には懐かしさがあり、それがアレンジにも反映されていて、ピッコロトランペットとベースラインが楽曲の素晴らしさの一部になっています。これは最高水準のマッカートニーのメロディーであり、最高水準のジョージマーティンでもあります。そしてこれはまた、私が参考にした種類の作詞法でもあります。マッカートニーは良く歌詞を(語る)のではなく、歌詞を(見せる)という映画の脚本家のようなことをしていました。   

 

 



 

           kcrw     2020 

   

 ◎エイミーマンのプライベートプレイリスト


  今週のレコードはポールマッカートニーの "ラム "です。このレコードでリンダが歌っているのを聞くことができて、自分が子供の頃には絶対に評価しなかったリンダの歌を聞くことが出来て、とても幸せなんです。ポールマッカートニーは本当にリンダに彼の音楽の中に来て欲しかったんですよね。 それは明らかにポールが「さあ、歌ってくれよ!いや。良い音だよ。一緒に歌おうよ。きっと楽しいよ。」と言っているようなものなんです。若い時には(あぁ。彼女は声でホーンを入れようとしてるんだ。)って思ったけれど、でもツアーに行ってアリーナで演奏するのは本当に楽しくないことなんですよ。

 

  彼女は彼が望んだ仕事をしているから レコードで一緒にいられたんです。だけど(わかったわ。私も行くわ。)と言ったのは、彼女の功績だと思います。このアルバムには、ウィットとユーモアと気迫に満ちた彼女のバックヴォーカルがたくさん収録されていて、そのレコードに彼女の声が入っているのは素晴らしいんですね。

 

 




     ニューヨークタイムズ  2007    P.S. I Love You

 

 

 私の兄は、常に私の家に新しい音楽を持ってくる人でした。 私が自宅の地下室でビートルズを兄のステレオで聞くまでは私の大好きな音楽はガルヴェストンを歌っているグレンキャンベル、または演奏している父でした。 父はビルベイリーをピアノで演奏していました。

 

 

 私は兄が( P.S. I Love You) を幼稚な感じで歌詞を変えて歌った時にクスクス笑う程に十分に若かったんです。その4年後でも(Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band)がビートルズのレコードの名前ではなくて本当のバンドの名前なんだと考えるぐらいにはまだ若かったんです。しかし、その4年間に変容が起きたのです。ビートルズのサウンドと外見が完全に変わったんです。もちろん、私の時間は緩やかに流れていて、アルバムのカヴァーに花で(ビートルズ)と書いてあることには気がついていませんでした。ポップカルチャーと実際に接していない8歳の女の子にとって、このアルバムが徹底的にアピールしたものは(品質、純度、美しさ、時間の超越)というような遺産でした。このアルバムはちょうど40年前のこの週末にリリースされました。

 

 

 私のお気に入りのアルバムはかつても今現在も(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)のままです。私はそのレコードに他に類を見ない程、恋心を抱いていました。もちろん、私の兄がそのレコードも買いました。そのアルバムを聞いた後、私は兄の怒りに勇敢に立ち向かいました。私は友達の家にそのアルバムを持っていき、何度も何度も繰り返し聞いたのです。 あなたがそうした行動がどれくらい大胆な事だったかについて理解するためには、当時の私達兄妹を知っていなければならなかったでしょう。

 

 

  一見、そのレコードは子供たちの為に作られたように見えました。パッケージについていた楽しい付け髭、明るい光沢のある衣装、陽気なメロディー、厄介な角。私は無知だったので最初の曲は本当のライブで、そこでビリーシアーズが紹介されたのだと思っていました。 ビリーは仲間に対して謙虚に感謝しながら間の抜けたバリトンで歌っていて、私のフェイヴァリットシンガーになりました。その時、私の気に入ったものはすべて無邪気なものでした。それは(マーマレードの空)とか、(ウィンクするミーターメイド)などです。最もダークな瞬間は逃げ出す女の子のことでした。(ゲッティングベター)の(僕はかつて彼女にひどい事をした。僕は彼女を殴った。)という部分です。その瞬間、私は固まっていました。彼が彼女を殴った?一体どういうことなの?。。。(だけど物事はだんだん良くなっていく。)と歌われていたから、私は肩をすくめて、それを気にしないようにしました。

 

  

  悪夢のような弦楽器の不協和音、車の中で誰かが彼の心を吹き飛ばしている。あれは何だろう?頭を撃たれたのかな?アルバートホールの穴とは何だったのか?物事は不気味で暗くなってきて、私は自分を見失ってしまいました。そして最後の曲をスキップし始めました。

 

 "Sgt. Pepper's "はもう聴けないなあと思いました。ミュージシャンとして、このレコードの影響はとても大きく、深いものでした。作詞家としては、フィオナ アップルやエリオット スミスの様な感じの歌詞に耳が傾くようになったし、"Sgt. Pepper's "の歌詞には、リタの肩にかけられたバッグ、炎の中を疾走するミスター カイト、ハンカチを持った家出少女など、鮮明なイメージが溢れていますが、そこには感情的な深みが欠落していました。言いにくいですが、ジョンレノンのメロディにはちょっと物足りなさを感じるし、ポールマッカートニーの容赦ない陽気さは憂うつになります。少女時代に好きだったその陽気さは、裏にある悲しさを覆い隠していると感じるからです。そして、"Sgt. Pepper's "の勇敢な顔よりも血なまぐさいものがあるでしょうか?

 

 (サージェントペパーズ)はチェスや腕相撲で実の父親に勝てると気付いた時のような 不愉快な体験でもあります。しかし、私は不愉快でも死骸がきれいに取り除かれていることに気付きたくはない。なぜなら"Sgt. Pepper's "が私の人生を変えたのは間違いないからです。 例え"Sgt. Pepper's "の魔法がなくなったとしても(初恋)は二度と繰り返されないからです。

 

 

  私は8歳の時に、(このようなレコードを聞いたことは無い)と思いましたし、100歳まで生きていたら(二度とこの様なレコードを聴く事は無かった。)と正直に話すでしょう。


 

 

 

 

  (Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)は私にとってはとても大事なアルバムなのです。ほとんどのミュージシャンがそのように言う事を私は知っています。しかし私にとってはより大きく作用しました。そのアルバムには以前の様に愚かな歌詞がありませんでした。威勢を張るだけの馬鹿なロックンロールもありませんでした。



 このアルバムは私の曲作りの場合に当てはまることがあるのです。私が曲を書く場合には同じ感情を感じるところをヒントにしているのです。このアルバムには私と同じ感情がありました。昔から、自分のことをもっと理解したいと思っていました。自分が何故こういうふうに感じるのか、自分が何故こういう行動に出るのか、他の人に対してもどうしてそういうふうなのか、何故そういう行動をするのかと考えた時に、絶対、何か理由があると思いました。



 私生活の中でも、継母が何故私たちに対して喚くんだろうとか、兄が何故こんなに私をいじめるのか.などと、子供ながらに説明がほしかったのです。その理由がわかれば、もう少し相手を受け入れられるようになると思いました。ちょっと訳のわからない行動の裏にも理由があると思ったのです。 



 あのアルバムはすべてが一つでしたが、特に(Lucy in the Sky with Diamonds)(Getting Better)(Fixing a Hole)(She's Leaving Home)(Within You Without You)(a day in the life)(Lovely Rita)の歌詞たち、そしてそれを包む音楽が 私に強く作用しました。

 
美しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 
ビートルズカヴァー