映画『宝島』を観た 今まで知らなかった沖縄の物語を壮絶に | 昼は会計、夜は「お会計!」

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先週19日封切りの『宝島』。直木賞受賞作品の映画化で、監督には時代劇からアクション、SFなど「龍馬伝」「るろうに剣心」などの大友啓史。アメリカ占領下の沖縄に始まり、沖縄各地で起きた事件などを背景に、数千人を超えるエキストラまで動員して壮大なスケールのもとで、本土ではきちんと報道されなかったような事件なども精緻な調査のもとで描かれた脚本など、これまでの沖縄に対する自分の知識のかなりの範囲外なるドラマだ。いつかでっかい戦果を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人.そして、かれらの英雄的存在でリーダーとしてみんなを引っ張っていたのが一番年上のオン(瑛太)だ。ある日、大がかりな襲撃の夜、オンは突然、消息を絶つ。残された3人は、グスクは刑事ににり、ヤマコは教師に、レイはヤクザになり、それぞれの立場でオンの行方を探す。その作業の経過と沖縄が米軍駐留下の沖縄返還や鎖国復帰運動やゴザ暴動など次々と起きる事件。社会的な事件以外には刑事になったグスクはオンの行方を探るために米軍諜報部との関係を持たが、そのことにが変わって、相次ぐ暴力の連続、ヤクザな世界にいるレイとの関係でも暴力の連鎖、というように事件や暴力などすごい音や映像の中で叫ぶ沖繩語は分かるはずもない。映画テクニック的にも音声の取り方の工夫が必要だろうとか、かなりイライラする。ただ途中からもともと沖縄の言葉は分かりづらいものの上に、背景や騒音の中では、わかるわけはないのだ。途中から時代の流れや背景から、おおよその解釈が成り立っていき始めると、よく聞こえないことは問題ではなくなっていった。3時間を超える大作なのだが、オンが行方不明になっていたことの真実が分かってきた時に、意外さとその分けを考えたり、やはりそれも含めて沖繩映画として.大きな大きな映画だったと言えるかと思う。