国連の安保理事会が大国の拒否権によって機能不全に陥っている時に、アラブ諸国が提案した人道的休戦を求める決議にアメリカ、イスラエルなど14ヶ国が反対、イギリス、日本など45ヶ国が棄権そ、120ヶ国の賛成で可決された。
日本などは、決議がハマスを批判していないからだというが、世界的には、あの10月初めのハマスからの奇襲攻撃がイスラエルには大変ショックだったとは思うが、それ以前、何十ヶ月、何十年とイスラエルから包囲されたガザ地域への空襲や攻撃は果てしなく続いてきたことを、多くの世界の人たちを知っている。だから、どちらかというとパレスチナ寄りの世論となっている。長いパレスチナの歴史からみても、イスラエルとアメリカの強引さは許されない事だ。
ただ、日本が良くも悪くも偏しない外交を是としてきた経過からいってもアメリカやイスラエルに対して地上侵攻を声高に叫ぶことに駄目をだし、パレスチナに対しても休戦を呼びかけることができるはずなのだが、最近(安部政権以降)の政府はあまりにもアメリカベッタリ過ぎる。
ロシアがウクライナは我が国の一部として、ウクライナ侵攻をいつのまにか公然と正当化している様とイスラエルが地上侵攻があたかも当然の権利とばかり、テレビなどで「堂々と」当たり前のように喋ってる姿に愕然とする。アメリカのバイデン政権もトランプの時となんら変わらない。ただ、いわゆる西側も以前ほどアメリカべったりではなくなってきている。日本ももっと独自な道を歩むことに舵を切替えないと経済だけでなく世界世論からも見放されに違いない。