映画『キリエのうた』を観単なる音楽映画ではなかった | 昼は会計、夜は「お会計!」

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先週封切りした『キリエのうた』だったが予告編など少し観ただけて、歌手の声も歌も私ら向きではないとの判断で観ていなかった。すると私がメルマガを有料購読しているMEGA地震予測のメルマガに珍しくコラムが出ていて、この映画の紹介をされていた文章を読んで、是非観たくなった。それは、この映画の監督が岩井俊二さんが仙台出身で東北大震災以後作られた復興ソング「花は咲く」の作詞者だったことを知り、かつこの映画も9.11をバックグランドに13年かけて紡いできたレクイエムだとの紹介文に引かれたからだ(その文章は、岩井俊二さんの友人でそのメルマガ発行の団体の代表取締役橘田寿宏氏)

 さて、前半は歌うシーンに混ぜながら、時間経過も何やら遡ったり進んだりて、ストーリーがなかなかわからない難があった。中心をなす4人の人物の経過が断片的に出揃ってきてから、ようやくストーリーに入り込んでいけるようになる。東北で大震災に遭ったのはキリエ(アイナ・ジ・エンド)震災で姿を消した人を探し続ける青年・夏彦(松村北斗)、傷ついた人に寄り添う教師・フミ(黒木華)、キリエのマネージャー役を勝って出たイッコ(広瀬すず)がキリエともに時代の中で振り回されながら生きて行くストーリー。東北大震災が襲った瞬間を笑顔ているのだが、世の中に映像もたくさん溢れてたし、私自身も被災地には何回も通ってみたり聞いたりしていたので、映画で大揺れに揺れるが室内は散乱しているが建物は壊れていない様子とかが凄い違和感があったのと、エンタメときては、さまざまなカット割りされた映像で、過去のことなど説明しようとしても微妙な人間関係がよくわからなかった。エンタメ映画としては、独特のアイナ・ジ・エンドの歌唱を軸に、東北大震災をバックグランドに人たちが紡ぐ物語りは、ラストに向けてそれなりの高まりをもたらしてくれた。

 ただ、個々の人間関係の描き方などでは未消化もしくは理解不能なよえなことも多々あった。

 いずれにしろ東北大震災をこういう形で後世に残すという方法もあったかとはおもった。音楽映画で定評のある監督らしい映画で、のレクイエムでした。