加計学園の大嘘がバレバレになった理事長記者会見 | 昼は会計、夜は「お会計!」

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どうせ、この程度だろうと思っていたレベルの学園理事長の記者会見。要は、「安倍首相とは面会した記憶も記録もない、担当者が勝手に前に進めようとしてやったこと」ということで、おためごかしに減給処分を付けたという(因みに理事長は言及10%を1年間自主返納だというから、処分ではない)。

 ぼろが出たのは、記者会見の時間中に、玄関付近で入れなかった東京から報道機関とのやり取りに、報道担当という人が出てきて、記者会見が地元記者クラブ加盟に限るなどの条件を付けたり、開催を決めたのは、「報道担当の私ができることではない、うちは、『法人ですから』すべて重要なことは理事長が決めます」といっていた。これこそ墓穴を掘る話だ。記者会見の開催、対象者の選定なども重要事項としいて理事長が決めているというようなところは『法人として』は、珍しい。しかし、そこまで一事が万事理事長が決めているようなところで、愛媛県と今治市の担当者との協議の席で、理事長が日付まで指定して安倍首相と面談し獣医学部新設の相談をして「それはいいね」と言ってもらった、ということを、『担当者が勝手に』言えるようなことではないだろう。

 愛媛金や今治市に謝罪に行ったという法人事務局長は、本当に本人かどうかも曖昧で「流れの中で多分、私が言ったのだろう」という趣旨に発言しかしていなかった。交通事故の加害者なり替わりもよくないが、行政相手に、法人理事長と首相が逢ってどうしたこうしたという話を、仮に職員が勝手にでっち上げたとしたら、相当、嘘をつくことの罪悪感にさいなまされながらの発言だったはずで、「もう3年も前の事だから」とかのセリフを吐きながら、しょうがなく謝罪の弁を垂れてるという風情にしか見とれなかった加計学園法人事務局長は、ありていに言えば、法人を代表してお家を守るスケープごとにされたのだろ。(それにしても減給10%半年というのは大したことではない)

 愛媛県知事が担当者からきちんと聞いて、あらためて記者会見するということ自民党の中からも、「あんな子どもだましのようなことで、国民がすっきりするということはなかろう」という発言している人もいた。

 ともかく安倍首相とそれを守ろうとする人たちのあまりに自分勝手な論理で、国有財産の廉価譲渡(モリ)やら国家戦略特区での新設学校認可(カケ)で国政が動かされていることに、多くの行政のトップや官僚の上から下まで忖度させられ、中には公文書書きかえでは犠牲者まで出ているというこの国のありようは、余りにも稚拙なほどおかしいというえる。