大阪のおばちゃんがやってきた | 昼は会計、夜は「お会計!」

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昨日は大阪から久しぶりにおばちゃんがやってきた。親戚のご不幸があり、通夜・葬儀出席のためとか。私はマンションに戻っていっぱいやりながら軽く食べた頃、電話が来た。キリスト教式の通夜でいわゆるお清めはないとのことで本郷からぐるり丸ノ内線で四谷にやってきた。お腹が空いているということなので三栄通りのうどん「胡桃屋」さんへ。ここはうどん屋だが豊富な食べ物で最近満員がつづいているようだ。少し遅めの到着で運よく座れた。

 刺身や串天盛り合わせでスタート、締めには当店自慢の「ぶっかけうどん」。関東風の黒くて辛い出汁ではないのでおばちゃんも満足。北海道出身なのに大阪暮らし20数年ですっかり関西人の舌になっているようだ。

 今日もホテルのチェックアウトで出されたとコーヒーとケーキ持参で事務所にやってきた。しばし、雑談して今度は私が京都橘高校吹奏楽部のイベント参加で関西遠征するということで再会を約して別れた。

 午後からは、気になっていた映画「四月の長い夢」(新宿武蔵野館)

<紹介>(武蔵野館HPより)

「四月の永い夢」予告編

モスクワ国際映画祭W受賞!!

3年前に恋人を失くした、27歳の滝本初海。音楽教師を辞め今は近所の蕎麦屋で働いている。
ある日、彼女のもとに一通の手紙が舞い込む。それは亡くなった彼からの彼女に向けて遺された手紙だった。
この手紙をきっかけに穏やかだった初海の日常が再び動きはじめる。
元教え子との遭遇、染物工場で働く青年からの思いがけない告白。そして心の奥の小さな秘密。喪失感から緩やかに解放されていく初海の日々が紡がれる-。

本作はモスクワ国際映画祭において国際映画批評家連盟とロシア映画批評家連盟特別表彰のダブル受賞を果たし、台北映画祭にも正式出品された。
監督・脚本は『走れ、絶望に追いつかれない速さで』が高く評価された中川龍太郎監督。そして初海役を演じるのは朝倉あきさん。初海に恋する朴訥で誠実な青年・志熊役に三浦貴大さんが務める。

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 最近の邦画はやたらセリフも多く、BGMも大きく音楽が響きっぱなしという傾向が強い。それに反して、この監督は文学青年のようで、自ら書き下ろした脚本は、セリフも極めて少なく、音楽はそのシーンの中でイヤフォンに連動したり、ラジオに連動したとき以外には、確か音楽は流れない。だから、何気ない生活音や田舎に行った時など、田舎道を主人公が歩く時の道を踏みしめる音やそばを流れる小川のせせらぎの音などが新鮮に聞こえてくる。

 滝本初海役の朝倉あきさんの静かで透明感ある存在感や三浦貴大さん演じる青年の朴訥とした喋りなど、実に雰囲気に包まれて、こんな映画もしっとりした感情を残して、とてもいいものだ。

 大感動とか巨編とかいう訳ではないが、何が言いたいかよくわからない若い人たちの作品と違って、観た人がそれぞれに心に想起するものに任せるという演出技法は却って水準が高いという事を海外の映画祭でも評価されたに違いない。

 そういう意味で、ぜひ見ていただきお勧めの作品だ。

  「四月の永い夢」公開劇場情報