ジオリア(伊豆半島ジオパークミュージアム)で「南から来た火山の贈りもの」に感動 | 昼は会計、夜は「お会計!」

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 伊豆半島ジオパークを意識し始めて、初回が前回、伊豆の下田へ行ったが(12月6日掲載)その時に、「斜交層理」という地層の写真もアップしたが、すぐ近くに「俵磯」という重要なところがあったのに、時間の関係で観られなかったので、今回、あらためて伊豆半島ジオパークの基礎を学べるところがあるというので、そこから「出直し」という感じで出かけた。

 圏央道から東名、新東名、伊豆中央縦貫道経由で、伊豆市にある修善寺総合会館内にある「伊豆半島ジオパークミュージアム ジオリア」へまず向かった。大変親切そうな学芸員さんが、迎えてくれ、先ずはシアタールームでビデオを7分見ていただきます、といわれた。2千万年前の地球のCGから地球の成り立ちが簡潔に始まり、マントルの動きに連動してプレートが動き、各大陸などができる模様が短時間に紹介される。日本列島もアジア大陸から分かれて列島ができるが、その後、フィリピンプレートが動いて日本列島にぶつかるように伊豆半島ができる模様がCGですごくわかりやすく映像化されている。その上で、伊豆半島に数百ある火山の噴火活動でどんどん新しく半島が変わっていく様子は感動的ですらあった。文字通りここのテーマである「南から来た火山の贈り物」という言葉がぴったりだった。

 学芸員さんは次の展示室へ行き、さらに展示を説明してくれる。先に書いたように伊豆半島はフィリピンプレートが寄ってきてできたので、アジア足り区からできてきたので、近いのだが、富士山や箱根、丹沢山系などとはまったく別の地質なのだということがよくわかった。

 こうしたプレートの動きや火山活動がいっぱい交錯しているという話に続き、その事例として、丹沢断層の動きの事例が紹介された。1930年に起きた北伊豆地震では、地層が2mもずれたという。当時、丹奈トンネルの工事中で大量の湧水がトンネルに流れ込み、丹奈盆地では渇水が起きて、それを契機に水田による稲作から酪農に転換したとされている(このトンネルは、16年の難工事で、確か私の時代の小学校の教科書覚えている)。今は、その断層のずれが観察できる断層公園があるというから、これはまた来年の課題。

 そんな話から、全国の断層地図を前に、新幹線やさらにリニア工事も進められているが、安全問題について聞いたら、言下に「そりゃ、危ないですよ」と言っていた。日本各地で大きな火山活動やプレート活動により、巨大地震が起きる可能性は地球史的には、ともかく、時間軸でいえば、いつどこでおきても不思議ではないとの話で、まったく同感で、巨大な構築物の上に、高速で大量輸送する新幹線ですらどうかというところに、リニアなど超高速でつくれば巨大な費用の上に巨大事故の不安が増大するだけだ。

 その後、訪問予定の下田方面の解説だけでなく、他の地域にある「柱状節理」やジオパーク的ポイントの紹介があったが、次から次に資料やパンフを取りにに行ってくれるので、だんだん申しわけなくなって、「この辺で」と切り上げた。で、下田に向かう道すがら、観光地としてきたことがあった「浄蓮の滝」にまずよった。今まで知らなかったが、ここは1キロ離れた鉢窪山の噴火による溶岩が冷えてできた「柱状節理(マグマが冷える時の体積収縮で六角形の柱状)」がよく見える。滝の右岸下側に露出している。

 【常連の滝右の柱状節理】

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 茶屋で昼食後、河津経由下田へ。爪木崎へ着くと水仙まつりをやっていたが、そこの入り口で分岐して「俵磯」という案内にそっていくと、ここでも俵磯の「柱状節理」がみえる。ここは天然記念物との看板があった。

 【爪木崎・俵磯の柱状節理】

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 下田の入り口まで来ているが、開港記念道の駅まで寄ったが、今回はそこから引きもどして伊豆高原へ戻る。今回宿泊の伊豆高原の一画にある伊豆ぐらんぱる公園で「グランイルミ」というイルミネーションが凄いからとペンションオーナーからのメールで寄ってみた。

 イルミネーションはなかでもスモークを焚いてそこにフルカラーレイザー光線をあてることで空中に様々な模様や形状を作りびっくりさせていた。写メは撮ったが似合わないので省略。

 ジオパークという運動は全国ですすんでいるようだが、世界規模での認証など伊豆半島は後発組のようだが、中身的には多様でおもしろそうで、今までも好きだった伊豆だが、まだまだ奥深くて今後も伊豆通いがやめられそうもない。