HAFFPOST LIFSTYLE JAPAN
試合前には、「レディー・ガガがハーフタイムショーでドナルド・トランプ大統領に反対する政治的なメッセージを発信するのではないか」という噂もささやかれていたが、はっきりと政策に反対するようなパフォーマンスはなかった。しかし、パフォーマンスのあちこちに、レディー・ガガらしいメッセージが込められていた。
オープニングで歌った曲「This Land is Your Land(我が祖国)」は、トランプ大統領がサインした入国禁止令出身に反対するデモで歌われていた曲だ。「この国はあなたと私のためにある」というメッセージが込められている。
その後、会場であるNRGスタジアムの屋根から舞い降りてヒット曲を次々と披露したが、その一つが「Born This Way」だ。
この曲は「私は私のままでいい」という個性とダイバーシティを認める曲であると同時に、LGBTをサポートする、次のようなメッセージが含まれる。「ゲイであろうと、ストレートであろうと、バイセクシャルであろうと、レズビアンであろうと、トランスジェンダーであろうと、私の生き方は間違っていない。私は生き抜くために産まれてきた」
****** 一部引用終わり
関連記事として、いろんな人のツイッター上での反応を紹介しているが、ヒラリークリントンの「 1億人のスーパーボウルファンの一人として、レディー・ガガが私たち全員に送ったメッセージに心を打たれました」などの反響を載せている。
また昨日の芸能ニューではグラミー賞での授賞式でもビヨンセを抑えて主要部門の五冠を達成したアデルのスピーチが話題になっている。確かTBSのニュース23だったかでは彼女の「今こそアーティストの果たす役割が高まっている」と具体的な表現は避けたものの、今のアメリカの状況について危機的な受けとめをしていることなどが報道していた。またビヨンセに対してリスペクト溢れるスピーチで、感動を呼んだが、何とその後、アルバム賞の受賞で再度登壇したときには;
この賞を受け取ることはできません。感謝の気持ちでいっぱいですが、とても恐れ多いです。ビヨンセのアルバム『レモネード』は偉大でよく考えられた素晴らしい作品です。私たちはあなたが普段見せてくれない側面を見せてくれたことを、感謝しています。私たちアーティストはあなたを尊敬しています。あなたは私たちの光です。あなたが私の黒人の友達を勇気づけてくれています。あなたを愛しています。いつも、そしてこれからも」と涙しながら語った。アデルのスピーチを聞きながら、ビヨンセは「I love you」と口にしながら、目に涙を浮かべていた。 」(YAHOO ニュース ハーパーズ バザー・オンライン 2/13) **** 引用終わり
アメリカの芸能人たちが勇気ある発言やパフォーマンスをしていることなどを観るとやはアメリカの民主主義は違うと感じる。
かたやフジテレビめざましテレビなどでは、ハーフタイムショーでもグラミー賞でも、レディガガのファッションがどうかとか語っていない。昨日、安倍首相がアメリカから戻ってきたら直ちにNHKに生出演したり、BSフジなどに出て、自慢げに喋っていることを無批判に報道していた。多くの欧米メディアなどがトランプへの異常なへつらいを報道されていることを知らないはずがないのだが、もう日本のメディアは、安倍の言いなりで、ご機嫌取りメディアになってきている。今日のニュースではカナダの首相は、トランプと会談後共同記者会見で、トランプのいう事と反対に移民や難民などの受け入れについて堂々と述べていた。
渡米中の息子もメールで「安倍総理が真っ先に来ていることはアメリカ人もしっていて,時々言われたけど,国内でのトランプの評価が急落しているだけに,私も恥ずかしい思いをしています」と送ってきていた。
今日の国会答弁でも安倍首相は、トランプへの批判が高まる中、リスクを承知で親睦を深めているのかと聞かれ「日本の首相としては当然とるべき態度」だと答えたという。ましてメルケル・ドイツ首相が会談希望が出ていることと併せて、ヨーロッパとアメリカをつなぐとか、アメリカを孤立させてはいけない、とか、分断を広げてはいけない、などと語っていた。もう何かとんでもなく勘違いしている。本当の意味で世界の人たちとまともには話せないのだろ。この人にはアメリカだけが、頼りなのだろう。