春の旅第二週は高尾山スタートで東京西部地域で昨日アップしたようにタマサイ(昨日は省略したが多摩川サイクリングロードの略で多摩川左岸で羽村堰から羽田の河口まで約50キロがジョギングやサイクリングなどのコースを整備されている)のかなりの範囲で今の行動範囲。テレビ写っていた水鳥公演からもう少し下ったところでモノレールが登場したがあれが多摩モノレールでその下段の橋が立日橋でそこを渡るか、もう一つ下流の日野橋からでも多摩川を渡ったところが日野市で自宅がある地域になる。日野さんは関戸で多摩サイと分かれて関戸橋を渡り鎌倉街道(いざ鎌倉と大昔からできていた歴史的な通り)へ出て聖蹟桜ヶ丘から永山駅をめざした。
私がニュータウンに入居した頃は第一次入居の頃で、最寄りの駅はこの聖蹟桜ヶ丘しか無くて、そこからバスがニュータウン各地域へ伸びていた。数年後にようやく京王多摩ニュータウン線(京王セインは多摩センター駅まで)と小田急(小田急は永山駅まで)が同様に開通して、京王永山駅と小田急永山駅が完成した。
入居時は保育所が全然足りなくて当然「保育園落ちた」ということで、お父さんの出番ということで、市会議員を同道して市役所の担当部署などとの交渉をやった。その結果、多摩市でできたばかりの保育ママ制度(個人の有資格者のお宅で当時は2人まで乳児を市が委託保育する制度)の摘要第一号で預かった貰えた。また幸運にもそんなに時間をかけないで永山団地内にあった認可保育園で全国に名を轟かせるほど有名な「こぐま保育園」に入園できた。
当時住んでいた諏訪団地から永山地域へ行くのは、完全人車分離(歩道と車道が分離されていた)なので、団地内の歩道を少し下ると永山地域へ渡る歩道橋を渡り、公演道を抜けていくと保育園で、本当に環境に恵まれたいいところだった。園長が元MSW(医療ソーシャルワーカー)の先輩でいたし、かみさんの妹が永山団地に引っ越してきたし、職場までは結構遠かったが当時の東京としては当たり前程度の距離で、仕事・時々子育ての時代だった。その時に、第二子が超早産で産後50日で亡くしたりして、かみさんは入院中で、私一人なのでかみさんの実家のお母さんに長男を預けたり、一定期間を過ぎたら私の実家の母に来て貰ったり(保育園を長期に休むと退園になるので)と、結構厳しい日々もあった。数年後、三男(その頃から下の子と呼ばれている)もできて、同じ保育園に通い始めた。かみさんも仕事復帰もできて看護師の夫をしていたが、保育園のお迎え時間に間に合わなかった時に、保育園では異例なことだが、「お兄ちゃんに任した」というので急いで追いかけていったら、永山地域から諏訪地域へ渡る歩道橋のところで下の子が「ぶーぶー見たい」と言ったのだろう、小さな子が弟を抱えて何とか手すりの上から顔を出させて下を走る車を見せていた光景が忘れられない。またあるときはかみさんが深夜勤務の時に、その出勤時間までに帰れなかった時があった。幸い家は2階だったので1階のベランダから2階のベランダまでは登れたが、窓から子供部屋で子供が寝ているのがすぐ見えるが、ガラズ窓を叩いても子供達は起きてくれない。困り果てて、当時、かみさんが勤務している病院に電話(当然携帯電話まだ無いので公衆電話ボックスから)したら、えらい怒っていたが、あまり遠くない場所だったので準夜勤で帰る人に鍵を預けもっらたこともある。
ニュータウンは先にも書いたように広々として緑や公園・雑木林も多く住みやすいし、近い世代の人も多く子供達もいっぱい友達がいて楽しそうだった。下の子は当時私の趣味だった釣りが好きになって、今回映像に出た乞田川は確か完全なコンクリート護岸ではなかったので、フナや鯉が結構いて、距離的にもニュータウンの小学生の自転車での行動範囲だった。今回の映像では護岸が完全で逆に流れが細すぎて昔の面影がなかった。
今回映像に出た京王線や小田急線の駅前の付近もそうだが、街区部分が少し見えたが、植栽の繁茂の模様が半端なく時代経過をいやというほど感じる。当時、規模も日本最大で見上げれば団地群が聳え並ぶイメージだが、もう植栽の多さでどこがどこか見分けがつかなくなっている。だから、東京でも戸山ハイツと並ぶ高齢化団地と問題になっており、すでに一部は建て替えとして成功した事例も出ているとも聞いているが、超高齢社会の一大団地群というのもどうしていくのか、それはそれとして大変な社会問題なのである。
まあ“こころ旅”は柔らかで火野正平さんのキャラクターとも相まって人気番組として持続している。日本全国各地の名も無い場所だがそれぞれの人の人生を映し出すものなので、そのお手紙と併せて一編の良質なコラムでも有り、短編小説のようでもあり、ドキュメンタリー番組でもある。また音楽が池田綾子作詞・歌、平井真美子作曲のコンビによるテーマ曲、挿入歌、BGMが凄くよくできていて、目立たないけど良質な番組だと思うので、これを機会にぜひ視聴していただく思います。因みに、私は朝夕とも録画した上で追いかけています。