党利党略の軽減税率自公協議の行きつく先は憲法改正だった | 昼は会計、夜は「お会計!」

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12日付の朝日新聞2面で「時時刻刻」欄で軽減税率交渉の舞台裏などを紹介してた記事がある。そもそも今回の誰がみても自民党が公明党に配慮そたようだと読める。それは、公明党・創価学会関係者すら驚くような自民側の譲歩となった。しかし、自民税調関係者や交渉を任された谷垣幹事長のイニシアティブではなく官邸からの指示で急転直下合意させたという。朝日新聞によれば「創価学会幹部も『満額回答をもらうと官邸にものが言いにくくなる。交渉事は今回のような10対0ではなく、6対4くらいの方がよい』と訴える。自民、公明両党の協議に首相官邸が『介入』し公明に貸しを作った背景について、来年夏の参院選での協力とその後を見据えたとの見方もある」。と紹介して、記事では続いて、驚くべきことが書いてあった。大阪維新の橋下が「安倍政権・官邸恐るべしの政治。軽減税率でここまでの妥協するとは!」とツイッターに書いたという。それにはさらに「これで完全に憲法改正のプロセスは詰んだ。来夏の参議院選挙で(与党が)参院3分の2を達成すれば、いよいよ憲法改正」とツイートしてあると」書いた。
 これだけでは、一見傍観者的であったが、今朝の朝日新聞には「おおさか維新の会」が昨日、党大会を開き、橋下徹が代表を辞任し後任に松井一郎幹事長を後任の代表を選んだという記事が出ている。橋下は党の法律政策顧問のつくということだが、党大会終了後の懇親会で「『参院選で自民、公明、おおさか維新で3分の2の議席を目指そう』とあいさつしたという」。結局、この間の大阪での都構想問題の住人投票やその後の橋下の政界引退発言と府知事市長ダブル選挙、維新の党分裂問題と橋下めぐって怪しげな動きがいろいろあったが、その間、安倍とも大阪で密談をしていたが、結局、橋下が果たす役割は安倍補完勢力としてどうするかということだったのだ。安倍がこの間、自民党大阪府連などとの矛盾を無視して公然あるいは隠然と橋下と交流し続けてきた背景には、もともと「自虐史観」問題などで安倍と橋下は肝胆相照らす仲だったが、先日紹介した天木直人氏が指摘するように、憲法改正は「安倍・橋下コンビ」で突き進むことになった。
 橋下のバックには多くのテレビ関係者広告会社もついており、単なる坊ちゃん弁護士をテレビの人気者にして、遂には、大阪府知事にするだけでなく、安倍と組んで次のステップまで読んでいたのかもしれない。(民主政権下で失意にあった安倍を支えたのが広告会社やテレビ局特に関西のテレビ局(たかじんなど)
 その企みが挫折しそうになったのが、都構想問題で橋下が敗北して政界引退発言までしたときだった。ところが、その後、ダブル選挙で立ち上げれなくなるまで打ちのめしていればよかったものを・・・・。

もうこの間、露骨なまでの内閣の報道統制が進み、物言わぬテレビ局ばかりになっていくなかで、安倍・橋下コンビはより勢いをつけて暴走していくものと思われる。今日、新聞に出ている週刊誌の広告によればもう来年の選挙予測まで出ているが2誌で自民圧勝となっているが、これも世論操作なのかどうか。
 しかし安倍の傲慢ぶりに他の議員との軋轢に加え、官邸と自民党そして自民地方県連の矛盾が大きくなる。メディア操作もひどいが先週書いたように言論機関のトップや論説委員などとの定期的な寿司友仲間の関係もいつまでも世の中が許しておくだろうか。それと何より選挙年齢が18歳からになることを含めてSEALDsがこれからの世の中を変えていく大きな力となってくれると信じたい。そうでもなければ、この国はとんでもない国になっていくのだ。
 本来なら日曜朝は自転車かウオーキングをするのだが、新聞を読んで驚いて思わずブログアップしました(たまたま福島帰りでノートパソコンがリュックに入っていたので)。」