山口合名会社(会州一)<地元酒屋さんの紹介>
会州一を醸す山口合名会社は福島県会津若松市に位置します。平成17年に一度廃業しましたが19年度から新しい蔵で造りを再開しました。会津最古の寛永
20年(1643年)の創業ではありますが、今はいちばん新しい蔵です。当時の1600坪の敷地から今は65坪へ、日本一といっていいくらい狭い蔵(失
礼!笑)で「会津で一番いい酒=会州一」を醸しています。
そこの「純米吟醸雄町 儀兵衛」 雄町米を50%まで精米して仕込んだ純米吟醸酒。初春に搾りまして低温でじっくり貯蔵熟成させました、1回火入れの原酒になります。
含みは非常に上品、香りは栓の細いリンゴや梨の様なニュアンス。舌の上で消えてなくなるような力強く優しい甘味、素晴らしい貴賓を感じる口当たりです。リンゴの様な酸味に導かれながらお酒が水に変わっていくように口に馴染みます。味の輪郭に沿って甘味、苦辛さが見守り、真ん中の透明感をくるみ味を綺麗に
まとめていきます。ボディは十分な満足感を満たしていて、水っぽい透き通り方とは明らかに違う本物の透明感を感じて頂けます。
のど越しのソフトなキレ、余韻に感じる上品さは価格を軽く超えた素晴らしい味わいを確信させてくれます。
さすがの貫録を余裕で見せつけられる1本。文句なしおススメです。 **** 引用終わり
会津のお酒紹介の第二弾で、某酒屋の大将お勧めの一本。上記、紹介のように、今や小さな造り酒屋が精魂込めての手造りなので商品そのものが少ないので、愛好家で即売り切れになるというもの。ここでは、「儀兵衛」を山田錦を原材料にしたものと、備前雄町をつかったものと二通りあるとのこと。どちらも50%精米をはじめ、一度だけの火入れによる低温熟成という造り方は同じらしい。私は、今回の雄町で、それが「備前雄町」という岡山原産のものを初めて呑んだ。元は、酒造りで好米とされていたが、その系譜から山田錦が産まれ、あっというまに山田錦が席巻したことと、よくわからないが政府の減反政策との関係で山田錦が足りなくなっ手いて、最近では雄町が見直されているらしい。
ともかく、会津のお酒は、口にしたときの違和感がなく、すーと入ってくる感じがなんともいい。まだ、先日仕入れたものがあるのでしばらくこのシリーズ続きます。