この間、新大久保やら職安通りやらを回って不思議な感覚だ。新大久保は相変わらず韓流のお店が多いが、昨今の国際情勢を反映してか、多国籍化というか、韓流が少し減っている。それにしても数々のお店の前を通り抜けて新宿年金事務所までの往復しているとここが日本なのかという浮遊感がある。片や文字通り職安通りにあるハローワークへ行くのは、歌舞伎町を通り抜けしなければならないが、工事中だったコマ劇場跡の再開発ビルが間もなく完成間近のようだ。しかし、その周辺がかつての歌舞伎町の雰囲気よりかなり悪化している感じだ。それで大久保病院の所が建て変わったのは知っていたが間近でみたのは初めてで驚いた。敷地の半分を民間に売り渡して共通棟を挟んで高層ビルが二棟という構造になっている。庶民的で地域医療に貢献した都立病院のイメージはまるでない。その横にある公園は昔のまま残っていたが、多分夜は怖いところだろう。昔も怪しげな女性が多くいたが、今はもっと違う怖さだろう。ハローワークの職員やあそこに出入りする各会社法人の総務課の人たちにとって、なんだかややこしい地域になったものだ。
大昔、大学に入学した四月から家庭教師のアルバイトに行くので歌舞伎町に入り都電通りで13番で余丁町まで通ってた。週二日から週3日になって、行きも帰りも時間調整も兼ねて歌舞伎町はホームグランドだった。その後、社会人になっても新宿基点が多かったので何かと遊ぶには歌舞伎町にはよく来た。そのいろんな変遷を思い出す。西武新宿からガードを抜けるあたりに新宿の歴史写真展をやってた。
春節とやらで中国系の人も多いが街そのものが多国籍というか無国籍な感じになってきている。もううかつには近寄れない街になっていくのだろうか。
それにしで年金事務所とハローワークの場所が何だか官庁街ではなくいかにも新宿らしい場所に残ったことが不思議な因縁だ。