朝ドラ「マッサン」のエトセトラ | 昼は会計、夜は「お会計!」

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朝ドラ「マッサン」が始まって三週目に入った。出だしとしては引き続き朝ドラは高視聴率で推移している。「あまちゃん」が朝ドラを変えたともいわれ、「花子とアン」も大いに話題になり、初の外国人ヒロイン登場でどうなるとの声もあったが、ヒール・泉ピン子登場でいっきに妻としてエリーが視聴者の共感を得た。さらに輪をかけてエリーへの腹いせをよどみなく続ける恋敵優子・相武紗季のヒールぶりも加わり、またそれに対して悲しいだけで無く怒った顔のエリーも川ゆく成るというものだ。
その辺が、なんといってもいい脚本だ。映画「パッチギ!」「フラガール」、NHKドラマ「とんび」などで知られる羽原大介氏。一代ものとしては子役時代があってというスタイルが多かったのが、いきなりマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)が船旅で日本にやってくるというスタートだった。その脚本がこれでもかというエリーいびりや困難を配置しながらも、やはりマッサンとエリーのツーショットと悲しんだり怒ったりの表情が豊かなエリーに救われて、観る人をどんどん感情移入させていくのだろう。エリー役のシャーロット・ケイト・フォックスさんも初の記者会見ではまったく日本語が話せなかったそうだし、日本のオーディションで受かったことに賭けるという意味では、エリー同様に遠い異国の地でがんばる姿は、多分本人にも共感があるだろうし、観る側もダブらせてしまう。先週は辛い練習や撮影の期間が一段落した時にホームシックで夫に会いに帰国したのも宜なるかなとも思う。
 
 NHKはあくまで原作は無いといっているが、モデルとしてニッカの創業者・竹鶴政孝とその妻リタがモデルといわれており、基本は実話だと思うと、ストーリー性も奇想天外なものではなく、時代背景とともに受け入れやすくなる。すでに二週目から登場している鴨居商店社長(堤真一)が将来のサントリーだとすると、これからの展開が、なんだか「いいの?」と思うくらいわくわくする物語でもある。ちなみにサントリーの社是になった「やってみなはれ」はすでに堤真一が第二週で使っていたので、作家は十分意識して展開していくと思われる。(現存する両社との関係も微妙になるのかならないのか)

次に話題になっているのが方言だ。まずは第一週の広島編で広島弁。引き続き大阪に移り、NHK大阪制作として恥ずかしくない大阪弁が出ているところが話題にもなっている。玉山鉄二が京都出身、住吉酒造社長・田中大作の西川きよし、先の鴨居商店の堤真一は兵庫、相武紗季も兵庫、種子(濱田マリ)も兵庫など関西出身者の大阪弁でのやりとりが非常に自在で深い表現となっているといわれている。最近ヒール役が増えた相武紗季の関西弁でのいけずは、真に迫るというか微妙なニュアンスがきちんと伝わると大好評だ。
 もう一つ言葉といえば、マッサンの広島弁もかなりあの時代の広島弁としてはかなりいい線を行っている。広島市内(安芸)では無く、竹原というのは備後なので微妙な言い回しが違うのだが、方言指導が徹底しているのではないかと思う。実は、私も瀬戸内育ちと書いてきたが、第一話で二人が、汽車から降りた時に、駅名看板に   「ほんごう ← みはら → いとざき」となっていたことを記憶してたら、まさにこの地域そのもなのです。当時の竹原は、最寄り駅が「みはら」だったのです(第一週の竹原編の実家及びその周辺は実際の現存する竹鶴酒造で撮影をしたとか。その周辺お通りは古いまま保存したとおりとなっている。今の最寄り駅JR呉線竹原駅)。 そういうことなので、少し古い表現が多いのですが自分たちが子供時代の大人の会話を聞いている気がするほどノスタルジックな気持ちになった次第です。  (自分のことを書くのでついですます調です)
 
 もう一つは、お酒好きにとっては日本酒やウイスキー造りの話しも、酒の肴になる話しでもある。今回のドラマには出てこないのだろうが、今もある竹鶴酒造のお酒が何年か前からブームにもなっていた。三原、竹原、西条という広島の酒も堪能してみてください。「酔心」「まぼろし」なども銘柄です(横へそれすぎました)。