患者の気持ち | 昼は会計、夜は「お会計!」

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やっと受診日がきて御茶ノ水へ。駅から病院までも普通の早さでは持たないので、よちよち歩きでようやく病院についた。玄関前の盛り土した庭には、ソメイヨシノ(手前)は葉桜状態、左側に紅色が少し濃い桜(品種は知らず)が満開だった。
 そんなこといってる場合ではないのだ、今日はもうある種の決心を医師に伝えるつもりだった。外来に呼び込まれて椅子に座ったら、医師から開口一番、「具合が悪いですって?」といわれた。先々週、受診しようとしたら学会とか重なって、今日まで予約が取れず、やむを得ず「薬のみ」で行った時に、代わりの医師にそんなこと話していたからだ。早速、かなり我慢できなくなってきた旨と少し痛みの場所が動いていることを話していたら、硬膜外ブロックを再度やってみようということと、関節痛の放散を抑える注射もしてみようという話になった。それでも少したちいって質問したのだが、結局、曖昧に終わって、注射を待つことに。せめて次回予約を4週後では無く2週後にして貰った。処置室に移り、硬膜外ブロックに来た医師が名乗ってびっくりしたのは医長だった。これまでブロックが効かなかったんですね、今までとは少し違う場所にします、といわれ、主治医が上司に依頼されたのかもな。注射後ベッド上で休んでいるときに下腿が楽になった感じがしていたので、少し希望を持った。しばらくすると今度は別な医師が来て放散痛を抑える注射に入った。その医師が、薬のみの時に対応してくれた医師で、「どうなりました。先生に言った?」と聞かれて、もごもごと答えていたら、「今度はちゃんと言わなきゃ」みたいなことを言われた。その後看護師が来て、ブロックの後にいつもやる確認作業になった。腕をつかまれ立ち上がり数歩歩き、今度は一人で数メートル往復して、特に問題ないと帰ることに。それで、「どうですか?」と聞かれ、「痛みは変わらない」といったら、しょうどそこへ主治医と今日注射をしてくれた医師にいて、「さっき、今日のはよさそうって言ってたじゃない?」と言われ、「でも歩いてみたら同じでした」と答えて、室外へ。ブロックというのは、項がある場合には、この注射後の歩きですぐわかるというので、本当ならもう2週間も待つことは無いのだが、と思いながらも、しょうがない、不全感を感じながら会計に向かった。
 長い間、医療の仕事をしてきたし、それも患者の立場に立つ医療などといってきたが、実践は難しいな。誰が悪いということも無いけど、何かちょっとした行き違いというか、気持ちが一致しないこともなる。なぜ、ちゃんと言えなかったのか、自分の中でも嫌なことを避けたいというおもいがあったからなのだろうか。やれやれ、「患者の立場に立つ」っていったて、患者の気持ちは微妙なのだ。