やっと日曜日夜に撮り溜めビデオを観ることができた。
ドラマ「妻はくノ一」が24日で全8回を終了した。原作の10話までも行かなかった。
抜け忍の道を選んだ織江(瀧本美織)、雅江(若村麻由美)親娘は、刺客に怯えるくらいなら桜田屋敷の組頭・川村を襲うことを図る。一方、松浦静山を追い込む事を彦馬(市川染五郎)に邪魔された上、部下が抜け忍となった川村は静山、彦馬たちへ探索をいれることになり、静山の下屋敷へ乗り込む。そこには織江親娘が待っていた。壮絶な闘いの中、雅江が川村に切られ、彦馬、静山に見守られ息を引き取る。間際にかつて雅江が平戸で静山に愛された証となる笛を差し出し「 織江、娘をよろしく・・」と託す。
なぜか河口の岸辺に雅江の墓をたて静山と彦馬が弔う。それを影からか見つめる織江。彦馬の家に髪が投げ込まれそれは二人だけに通じる絵に「いつの日か」と書かれていた。
かつて平戸で暮らしていたころ、異国でも行けば、様々なしがらみから離れて生きていけるかと話しあったことを象徴し、そのことに期待を抱かせるラストだった。
原作ものの場合の常だが、無理無理繰りの展開ではあったが、原作のその後を知ってれば、せめてそこを予感させるラストにしたかったのだろう。
原作は10巻で完結だが、先日も書いたように、続編が出ており「妻はくノ一 蛇の巻」は、すでに三巻まで出ている。姉妹編である「姫は三十一」も4巻まで。風野真知雄さんだか出版社なのか、ちょっと柳の下を狙いすぎとの感も拭えない。
私としては本編(敢えてそういうが)の10巻で、稀有壮大でロマン溢れる時代小説だったので、それを生かした映像化が欲しかった。