この映画はたまたま古書店で発見されたひとつの家計簿から江戸時代の人々の暮らしぶりが捉えられ映画化されたようです。
家計簿、つまり会社で言うところの総勘定元帳になりますが、総勘定元帳から会社の状況が把握できるように何に使用した経費なのか、何故この売上が発生したのか、という事をきちんと残しておくのが経理の仕事なんだなと思いました。
また、江戸時代は電卓もパソコンもありませんから、算盤と筆によって帳簿記帳をするため、御算用者の数もそれだけで多いんです。さらに、その御算用者にお茶を出したりする人までいるのですから、経理を取り巻く人数というのは非常に多くコストもかかっているものでした。(その分、働く場所はあったのかもしれませんが)
今は電卓やパソコンがあり、帳簿記帳は会計システムが自動的にやってくれます。江戸時代の様にいちいち算盤で計算して墨を磨って筆を墨に付けて帳簿をつけている時代とは大違いです。
でも、この映画の中ではっとさせられる事がありました。それは、昔飢饉になったときに、米を町の人に配るのですが、役人がいくらかの米を横流ししており、それを帳簿上は、町人に配ったという事にしていたのです。これを主役の猪山氏が見つけました。どうやって見つけたかというと、町人の声を聞いたのです。200俵の米が配られるはずがどう考えても150俵もないという町人の声を聞いて、猪山は昔の帳簿を調べ始めました。そして、米蔵を実際に見に行って数を数えてみると、まだ米蔵に保管されているものがあった。これを役人に横流ししていたのでした。
帳簿は、帳尻を合わせればそれで良い。と上司に言われます。猪山は、それはおかしい、そのプロセスがおかしいと対抗します。
帳簿は、帳尻を合わせる記入簿ではなく。どのような流れで物事が進んでいるかを把握するために必要なものです。後で見たときに、人にわかりやすく伝えられるように帳簿は備えつけておく必要があり、これは現代でも同じことです。
経理は、きちんとした帳簿完成させる事が仕事のひとつです。そして完成させるためには、現場を見て知る必要があるということ。これが今回、この映画で再確認できたことでした。
人間ドラマとしてもとても面白い映画でした。
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