公認会計士の独占業務の監査は、常勤正社員以外にも非常勤、すなわちバイトもあります。
ただし、バイトでそれなりに元を取れる時給を得るには、
上場企業もしくはそれに準ずる企業で、インチャージもしくは現場主任(現場責任者的なポジション)
単体決算の全科目担当できるようになったこと(連結も望ましい)
が、目安かと思います。
キャリアの流れで満たすことが難しいかもしれませんが、目安として、私は監査法人退職するには、上場企業の現場責任者を目指していました。
スタッフやシニアスタッフの間に、金融機関、SPC、ファンド、投資法人、学校法人、医療法人、公益法人特殊な監査しておくのも幅を広げます。
私も上記のような法人なども経験したので、思わぬところで役に立ちました。
とはいえ、私も監査法人に残ってる会計監査プロではありません。
そこは、監査法人の常勤辞めたての方々より実力不足です。
アルバイトの紹介ルートは、
①前職の監査法人にそのままスライドしてバイト
②友達や先輩のツテ
③会計士協会活動
④転職エージェント
やっぱり、同業者の人づてがおすすめです。
相互理解がありますし、日程の融通も相談しやすいです。
なんらかの事実で、フルタイムで働けない場合でも、かなり良いアルバイトになります。
ちなみに、転職サイトの求人を見てみたら、7,000円から10,000円が相場のようです。
そのため、月数回働くだけで最低限生きていけます。
ちなみに、AIが会計士を駆逐とよく言われてます。
全て監査法人やそのクライアントさん全てにAI導入なんて、短期で無理です。
あまり知られてないのですが、人の力でないとできない部分はあります。
私が合格した時からIT化で会計士の仕事がなくなると言われてましたが、なぜか、監査の仕事もあるし、監査以外の会計士の仕事の領域は広がる一方です。
その他、会計士のリスクとしては、会計士求人は、景況感に大きく左右されることです。
リーマンショック後は酷かったです。
ただ、コロナショックの影響はそこまでありませんでした。テレワーク移行しやすい業種だったこともあります。
このように、一生安泰というわけではないですが、一定数会計士バイト求人はポツポツとあると考えます。
年齢を重ねても、経験やらスキルが溜まるので、社外役員や顧問もできますしね。
あと、昨今、日本企業では、賃金差や待遇など言及されています。
しかし、会計士は、ポジションや難易度に応じた賃金差はありつつも、外面的なところ、すなわち、性別では差別されません。
また、家庭や病気、リスキリングなど、様々な理由によるキャリアの中断があったとしても、ブランクによるデメリットは少ないと思います。
現に、家族の介護、病気を乗り越えて、バランス取って働いている方々もいます。
学生時代には気づきませんでしたが、今になって思うのは、公認会計士業界は、古い伝統的な日本企業に比べて、相当フェアな業界、職業だと思います。
独立起業して成功すれば収入も青天井ですし、監査法人で極めるのもよし、はたまた、自分のペースで働きたい人でも許容されやすいです。
私も独占業務のある資格がなかったら、飛び抜けた魅力や能力もない私は、人生詰んでたかもしれません。
最低ラインの生きる道があるだけでも、ありがたいことなのです。
好きな旅やグルメも楽しめるのも、資格をもとに働けて、さまざまな情報が入ってくる恩恵もあります。
国家資格は無意味ではない。
学生さんや社会人なりたての若い方、お子さんをお持ちの親御さんも公認会計士試験を覗いてみてくださいね