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怪獣玩具に魅せられて

ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

予約段階から瞬殺、その後何度か復活するも同じく瞬殺。

発売以降も長らく定価でお目にかかることは難しかった、ゴジラ1995です。

S.H.MonsterArts ゴジラ (1995) 70周年特別記念Ver.: トイ・フィギュア

今は他ならぬゴジラストアで購入できるみたいなので、以前よりはまだマシになったかな?

僕は発売日以降、アマでぽろっと定価で出ていたのを買うことができました。モンアツでここまで買うのに苦労した経験って、あんまりなかったから吃驚。凄く人気ってことですよね。

 

箱のデザインも、めちゃめちゃカッコいいです。

真ん中らへんの、煌々と赤く輝く画がヤバい。

歴代ゴジラの中でも、やっぱりバーニングゴジラは異彩を放っていますね。

 

購入してから、だいぶ時間が経ってしまったけれど、開封してみました。

おおおおおおお……。

佇まいに、物凄い威圧感。

これがバニゴジか。

 

 

正面から。

平成ゴジラの中でも特に完成度が高いと評されていたモゲゴジ(VSスペースゴジラ登場)を改良し、発光部分には合計で860個の電球を使用。総重量は100キロをこえ、しかも炭酸ガスまで噴き出すもんだから、スーツアクターの薩摩剣八郎さんがエライ目にあったんだとか。

確かに基本ビジュアルはモゲゴジに準拠だと思うのですが、狂気と怒気を含んだ眼差しや、各部の発光によって、全然違った印象を受けます。物凄く精悍になった感じ。

 

 

横から。

どっしり感。そしてムチムチ感。

平成ゴジラならではの重量感が魅力です。

前々から思っていたんですけど、尻尾の方に向けて、けっこう極端に赤部分が消えますよね。

メルトダウンを起こしつつあるのは「体内」で、熱がそこに集中しているから、尻尾の方までは行かなかったのでしょうか。尻尾の先まで赤々と燃え上がり出したら限界値――! とか、そんな使い方でも面白かったかも。

 

 

それにしても、良くできているなあ。

遠目からでは熊の毛並のようにも見える体表ディテールも素晴らしいし、全体のプロポーションも凄く良いですよね。

特に腰回りの逞しさが、ビオゴジ以降からどんどんボリュームアップしている。

 

背中。

背鰭はモゲゴジから変更されているそうです。後ろから見ると、奇麗に三方向に伸びている印象。

 

臨界点一歩手前の超危険な状態であることが分かる体表。

これが夜の街を進軍していくシーンは、恐怖でしかなかったですね。

しかしこの姿になってしまったのも、バース島の天然ウラン核分裂による消滅に加えて、これまでの戦闘――VSメカゴジラにおけるラドンのエネルギー吸収や、VSスペースゴジラにおける宇宙エネルギー吸収など、色々な無理が祟ったからだそうですよ。飲み過ぎのおっちゃんなら、オエーで済むはずが、100m級の体内炉心を持つ怪獣だとね……とんでもないことになる。

 

 

精悍な顔つき。

目にはゴジラスーツでは初めて電飾を入れられたそうで、これが凶悪な光を放つ。

さすがにアーツでは光らないけど、見事な色遣いによって、多少なりとも存在感のある目つきになっています。瞳がイってることもない。バニゴジはやっぱりこの「目」が重要なので、ここは注目所です。

 

 

小さめの頭部。ずらりと並ぶ牙。

口を閉じても歯並びが見えるのが、怪獣のカッコいいところですね。唇がないのでしょう。

 

口を開けると、迫力増し増し。

けっこうガッツリ開きます。

歯ならびも、二重になるようて丁寧に作られている。

 

 

 

真横から見ても映えるなあ。

頭部は、瞳と口の中が煌々と光っている以外は普通なのですが、首筋にも炎の先端のように赤が走り始めているなど、ヤバさが滲み出ている。

 

さて、可動ですが、最近のゴジラアーツに比べると、ちょっと物足りなさはあるかも知れません。

70周年に合わせて新造しているわけではなく、以前に発売されたもののリぺらしいので、可動も少し時代を感じる。

それでも初期中の初期よりは、動いていると思いますけどね。股部分の開きとかは、雛形版ミレゴジのように、それなりに大きく開く。

 

 

ぐおおおぉっと牙を剥く怪獣王。

可動部らへんがみっちりしまっているところがあり、造形的干渉はなくともちょっときつめです。

 

尻尾も部分部分に可動はありますが、固くてぽろりしそうであまり動かせなかった。

首が真下にだらりと下がるのは、熱戦を吐くアクションとかでは重宝します。

 

交換手首は一組付きますが、固くてね。

足をぐぐっと左右に広げたポーズのゴジラ。

 

 

腕もそこそこ動くので、劇中ではあまり見られなかった、腕を振り上げて攻撃するポーズなども再現できる。

アクションフィギュアならではの楽しさですね。

 

こういう躍動感あるポーズは、バーニングゴジラでは逆に新鮮です。

何せ100キロもある上、発光させたり水蒸気を出したりと、着ぐるみから伸びるチューブやら何やらを床に引きずった状態だったので、激しいアクションはできなかったようです。

 

 

ゴジラジュニアをイメージした、やや前傾姿勢。

可動域は現行のアーツよりは制限されている分、シンプルに動かせるものとなっているので、遊びやすさはありますね。

 

 

お気に入りのポーズ。

仁王立ちして、ぐわっつ!! ってのが好きなんですよ。

 

 

 

初期の初期ゴジラアーツとの比較。

頭部デザインなど外見にそれほど大きな変更はありませんが、可動は桁違いにバニゴジの方が良くなっている。

 

 

平成ゴジラのアーツも少しずつ増えてきました。

リアルタイムで映画館に走った時代のゴジラではあるので、思い入れは深いですね。

特にデストロイアは、これで取り敢えずの最終回ってことで、特によく覚えています。

 

 

70周年ということで、特別土台が付いてくる。

数年前に、ウルトラマン・ウルトラセブンがメモリアルイヤーだった時に、たくさん出たタイプの土台ですね。

 

乗るとほぼほぼ隠れちゃうんですけど。

どうやって飾るべきか、迷う台座ですね。

 

 

熱線エフェクトが付いてくる。

それまでスタンダードな熱線は青でしたが、バニゴジはデフォルトでえげつない色の熱線を吐く。

足場となる部分は、他のモンアツ熱線エフェクトや、ガメラの飛行エフェクトにも共通したものですが、ここまで濃い赤だと、地表はどうなってるんだと心配になりますね。

 

 

エフェクトの口密着部分の造形的に、少し下向きに吐く想定なのかな。

身体を曲げ、地面に向かって吐き出す感じにしてみた。

 

上向きだとこんな具合になる。

熱線エフェクトも増えてきたので、

 

こんな夢の対決も。

ガメラの火球をゴジラの熱線が受け止めているような構図となって、思いの他しっくりきました。

 

同じく身体が発光しまくってるゴジラとの激闘。

どっちも究極的なゴジラ。勝負の行方は、どうなることやら――。

 

 

ようやっと手に入ったバーニングゴジラ。

周年記念アイテムなら、現行の素晴らしい可動で作り直してほしかった気もしますが、じゅうぶん魅力的なアイテムではあります。

今回の70周年は、あくまでもゴジラシリーズ70周年なのであって、『VSデストロイア』が70周年なわけじゃない。にも拘わらず、70周年を記念するアイテムの一体に、このバニゴジが選ばれているわけでですから、やっぱりゴジラを象徴するアイコンの一体でもあるのでしょう。そりゃ分かりますよ。カッコいいんだもの。

 

どうやら次のゴジフェスでは、僕が大好きなミレゴジがバーニング状態になるらしい。それもまたアーツで出してくれたら、もう最高ですね。ゴジラ70周年を経ても、まだまだ勢い色褪せないのが本当に凄いと思います。