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怪獣玩具に魅せられて

ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

ウルトラマンオメガ第4話に登場した、刃爪怪獣テリジラス。

現行規格のソフビでも出ていますが、やっぱりお気に入り怪獣は旧規格の大き目な奴が良い! ということで、作ってみました。

 

現行の規格で売っているのは、これです。

 

今回作った奴、公式と比べると、顔なんかはだいぶ違っています。その辺は、技術の限界と言うことで……。

 

 

正面から。

素体は、ウルトラマンオーブ第1話に登場した、風ノ魔王獣マガバッサー。テレビでテリジラスを見た時から、たぶん、バッサー系列の器具済み改造なんだろうとは思っていました。背中の羽や脚の膨らみなんかがそっくりだったので。

 

頭部を大幅に作り変え、翼を外して穴を埋めていくことでテリジラスに近づけていきました。

 

横から。

身体の基本構造は、マガバッサーと同じなので、かなり前傾姿勢。ただ、テリジラスもシーンによっては前傾だったので、そんなに違和感ないかな。

指の爪はエポパテで作っています。

 

制作3日。一度、頭部を作り直しているので、実質は2日間くらいかな。

マガバッサーは鮮やかな青が特徴だったし、その派生形のグエバッサーは白、ライバッサーは明るめな黄色だった。

それに対してテリジラスは漆黒に赤という、渋い色彩。テリジラスは、恐竜テリジノサウルスが怪獣化したらしいという設定がありましたね。その恐竜の中で、生息時の体色が判明しているアンキオルニス・ハックスレイも基本色は黒で、頭部周りに赤があったらしい。どこまで意識しているかは分かりませんが、そういう意味でこれまでのバッサーの中でも特に生物感がある気がします。

 

背中。黒一色。

マガバッサーの翼を外して、抜けた部分を少し均した。

バッサーの翼から羽を切り取って、それを接着していきました。

 

腰部? からにゅっと飛びている部分は、バッサーの翼の先端です。

翼を抜いた後の所はパテで埋めて、着ぐるみ通り横線を引いてあります。

 

顔のアップ。

実際のテリジラスはもう少しほっそりしていて、より烏みたいな顔をしている。

顔の左右に羽を盛ったからか、ちょっとふっくらしてしまった。劇中よりもヤンチャな亜成体って感じになりました。

マガバッサーの口は閉じている造形だったので、切れ目を入れて抉じ開け、口の中を埋めた。牙は爪楊枝を切ったものを埋め込んでいます。

 

頭の角は左右の一対を切り取り、頭頂からは羽を一掃。目の周りなどもパテでつなぎ合わせしました。

残った一本の角からはマガクリスタルを外し、これまたパテで埋めています。

目はあまり輝度を付けることができなかったので、今後塗り直すかもしれません。

一応、メタリックな青と緑とで塗っています。

TAMIYAのウェザリングマスターで、赤部分にも全体的に黒で汚しをかけました。

ウェザリングマスターを使い始めてから、しっくりくる汚しが出てきたような気がする。

 

可動は脚だけ。マガバッサーもそうでしたね。

頭部はもう少しやりようがあったかもと思う反面、身体の構造はそれなりに似せられていると思います。

 

 

街中に置いてみる。

ぬっと首を出している感。

テリジラスはビルにも上るなど、敏捷さがウリでもあったので、高層ビル街とかの方が映えるかも知れません。

 

 

テリジラスは人間を捕食するシーンがあるなど、オメガ怪獣の中でもけっこう怖い。

こうして仰観視点で見ても、この毒々しい赤が不気味で怖いです。

 

 

態勢を低くして、街中を疾駆する画をイメージして。

けっこうカッコよく仕上がったのかなあと自画自賛。

手間だったけど顔を作り直して、結果的に良くなったと思います。

 

 

 

恐竜時代から怪獣時代に進化する過程をイメージして。

たぶんアドバンス規格では出ない怪獣なので、この大きさで作ることができて楽しかったです。

 

 

元ネタが分かってるからこそ、改造しやすかった怪獣でもありますね。

去年くらいから、それなりな頻度で作っている「塗るトラ怪獣」。

最近納得できるものが少しずつ作れるようになってきて、楽しいです。

ウルトラ怪獣の着ぐるみにも、「改造」という「文化」があって、それがあるからこそ色んなバリエーションや工夫の楽しさが生まれていると思うのですが、ソフビにおいてもそれを意識することで、同様の怪獣改造の魅力を味わうことができると思っています。今後、オメガの登場怪獣でお気に入りの新怪獣が出てきたら、また塗るトラしていこうと思っているので、毎週土曜を期待して待ちたいと思います。