ウルトラマンオメガのアドバンスから、もう一体。
二話に跨って登場し、地球の脅威となった、爆進細胞怪獣エルドギメラのソフビです。
グライムと同時期に購入。リリーズ時期の関係か、2000円を下回ることはなかった。もう少し待てば、もっと安くなるかも。
大きさは145mmで、グライムと同じ体高。やはり大きさが不満ではありますが、単体で見るとそんなに気になりません。
特にエルドギメラは人型に近い怪獣なので、大きさよりもスタイルの洗練された感じに目が行きますね。
こいつが登場してくるまでのオメガ怪獣とは全然違った雰囲気があり、オメガでさえたじろいだヤバさが、存分に伝わってきます。
正面から。
人型ではありますが、肩部分を肥大化させ、シルエットを崩している。これが頭部と癒合してしまうと、いわゆるジャミラ体型となります。
痩身に対して腕と足が逞しい。実際、後述のギメラ細胞がなくても、オメガを圧倒するだけのフィジカルがありました。
横から。
尻尾が付いているのと、体表に鱗状の部分が散見されることで、爬虫類味が出ています。
手足を失くせば、巨大なコブラのようにも見えるデザインですね。
頭部から尻尾まで、S字を描くシルエットが強者感を演出。
ちょっと不良的というか、ふてぶてしい感じの姿勢になっていて、強そうなんですよ。
背中。
左右に広がり、踏ん張られている両脚は後ろ側の方が目立つ。
生々しいピンクの色合いも、気味が悪いですね。グライムとは違う生々しさです。
第二の口が隠されている尻尾。
ここから出現する被膜によって対象を捕食、その遺伝情報ごと特性や能力を獲得して、再現・増殖する「ギメラ細胞」が最大の脅威。一方、ここが弱点でもあり、破壊されると再生できないようです。
色が変わっているからか、これ単体で得体の知れない生物のようにも見えてきます。シンゴジラのように、こっちが本体、とかでも面白かったかもね。
顔のアップ。
でろんと覗く舌と、左右で異なる目が、本当にこいつは危険なんじゃ……という雰囲気をヒシヒシ伝えてくる。
瞳部分は、相当の拘りを持って塗られており、ムラがありません。
顔の両脇から垂れ下がる髪? だけがピンク色。実際は全部ピンク色の髪で、イソギンチャクのよう。
生々しいディテールのごった煮、というか詰め合わせみたいなデザイン。それが敢えて調和していなさそうなところに、ウルトラマンZのデストルドスにも似た脅威性があるのかも知れません。
小さい顔ながら、細かく作りこまれている。
オメガ怪獣の中でも、明確な「悪意」を感じる眼差しは、こいつが随一ですね。
エルドギメラの特徴の一つが左右非対称性で、ちょっと隠れてしまっていますが、足の指も非対称。
吸盤上になっている指が違うんですね。これにはどんな意味があるんだろう……。
可動ですが、四肢と尻尾が動きます。
ただ、肥大化した肩がありますので、腕の可動は横軸でポージングに活かすのは中々難しかったです。
爪を閃かせようにも、何でやねんと突っ込んでいるように見えてしまう。
素の佇まいは強そうでカッコいいのに、アクションはグライムと比べても厳しいものがあります……。
結局、腕を開いて仁王立っていうのが、一番映えるのかなあ。
劇中だともう少し濃い色合いですが、ソフビだとパステルカラーなので、異常さが引き立っています。
体幹が良いので、尻尾を持ち上げても自立できる。
エルドギメラ最大の武器。
雰囲気を変えて、ライトアップしてみた。
おおっ! 怖さが引き立って良いんじゃないでしょうか。
グライムを襲うエルドギメラ。
驚異的なフィジカルだけでグライムを追いつめ、恐るべき第二の口で捕食を完了させてしまう。
驀進するギメラ細胞が、グライムの熱線放射能力を獲得してしまった!!
さらにはドグリドの毒腺器官をも獲得し、より強大となってオメガに迫る。
今回のギミックはこれで、両肩をグライム・ドグリド捕食後のバージョンに付け替えることができる。
ここが変わると、一気に攻撃的になるのが面白いですね。
特にグライムの熱線という飛び道具が、持ち前の怪力と合わさることで、とてつもない脅威となる。
劇中では平地での戦闘でしたが、市街地に置いても映えます。
テリジラスと同じように、明らかな害意をもって迫って来る怪獣って、やっぱり怖いですよ。
普通のところについている、言わば「第一の口」は、どう使うのだろう。
一応、舌はあるわけだし涎も垂らしてましたから、こちらからも捕食できるとは思うんですけどね。
オメガとの死闘。
ウルトラアーツと組み合わせると、グライム同様、体高がネックになってきます……。
ね。オメガがちょっとだけ背が高い。
エルドギメラはスタイルがそもそも痩身的なので、ここはオメガよりも背が高くあって欲しかった!!
現行ソフビと組み合わせるとちょうど良いのかも知れませんが……それじゃあアドバンスの意味がなくね? と思ってしまう。
寄ったり、アングルを変えたりして少しでも怪獣側が強く見えるように。
鋭い爪の猛攻から逃れ、拳を叩きこむ。
グライムの熱線放射の発射口を反らすオメガ。
距離を取ればグライムやドグリドの能力に狙われ、
近接戦に持ち込めば怪力で圧倒される。
打つ手がなく追いつめられるオメガ。
このままでは――!
そこへ颯爽と駆け付ける赤い光――!
べしーっ!
「ここにいたか、アトラー星人!!」
いえ、人違いです。
エルドギメラは、そのビジュアルを一目見た時からアトラー星人に似てんなと思っていたんですが、肩の肥大化は、人型のシルエットを崩す際のオーソドックスだから、こういう風になるんですって。
アトラー星人はアトラー星人で、レオの敵の中でも相当に強かったし、ストーリーはトラウマになるくらい怖かった。オメガにおいてはゾヴァラスもそうでしたが、人型であればあるほど、容赦なく強い気がします。
他の怪獣を捕食し、取り込む能力を持つエルドギメラ。
こんな妄想もしたくなりますよね。
カメーバに傷を負わせ、取り込もうとしています。
負傷怪獣ソフビが、こういうところでも活きてくるとは。
ギミックは一つだけなんですが、雰囲気が激変するので面白いと思います。
全部外していまうと、よりスリムになって不気味。
今後、別シリーズで再登場する際に、また別の怪獣を捕食して、それがアタッチメントパーツで新しく出て……みたいなことは、ないかなあ。あったら楽しいですけどね。アーツで、ウルトラマンビクトリーの腕が付け替え可能だったように、エルドギメラの肩も付け替え可能、とかね。
やはり大きさ的には不満があるし、今回はグライムほどアクションやギミックに魅力があるわけではありませんでしたが、エルドギメラの一種異様な雰囲気は、凄く良く出ていると思います。
このヤバさは、開封してじっくり眺めないと分からないかもね。左右で違う目の塗分けとか、細かいところが光るアイテムです。あと、グライムほどストレートに「カッコいい」とは感じにくい(笑)デザインではあるので、今回の紹介で、この怪獣の魅力や、ソフビの面白さが少しでも伝わっていればいいなと思います。






























