月一の楽しみである東宝怪獣コレクション。
今回は、じわじわと登場怪獣が増えている1968年『怪獣総進撃』より、主人公? のゴジラです。
『三大怪獣』以降、急激にキャラ化が進行したゴジラの顔。
『怪獣総進撃』の一つ前の『ゴジラの息子』でとんでもなく不細工になった後、少しだけシュッとしたデザインですね。
これが、次の『オール怪獣総進撃』『地球攻撃命令』を経て、究極のベビーフェイスに進化(劣化?)していく。
正面から。
頭部が小さくなり、首が伸び、より人型になったゴジラ。
背鰭がないと、本当にクッキーモンスターみたいで、ゴジラらしさがないんですよね。
横にすると、躍動的なポーズや背鰭、尻尾のうねりがあって、ぐっと見映えする。
ソフビはまあまあ直立態勢ですが、東宝怪獣コレクションはポーズ固定なので、作中に忠実ながらも、カッコいい一瞬を切り取ることができる。東宝怪獣コレクションの良いところかもしれません。
左右で四肢の角度が異なるので、印象もけっこう変わるんですね。
尻尾の節、背びれのぶにゅぶにゅ感。細かいところまで作りこまれている。
正面の時は人間っぽくてカッコいいとは思えなかった首の長さも、この両手を擡げて威嚇しているようなポーズになると、不思議と違和感がない。
背中。
小さいながらも、背びれの波打ち感とか、よくできている。
上半身のアップ。
サイズがサイズなので、寄り過ぎるとぶれてしまう。
大きな目のぎらつき。後年の顔に比べれば、これでも凛々しい方です。
もう少し口吻が長かったら、どう見えてたんだろうなあ。
口の中まで奇麗に塗分けられている。
この辺の仕事は毎回凄いですよね。
さて、『怪獣総進撃』の怪獣も少しずつ増えてきてまいりました。
キングギドラとの死闘。
ギドラは『三大怪獣』に登場したバージョンですが、身長100mは変わっていなかったと思います。
こんだけ体高差があるんですよね。
迎え撃つ地球怪獣軍団。
ちいせえ!
こうして見ると、保護者にしか見えませんな、このゴジラさんは。
クモンガとかアンギラスとか、初登場版の怪獣たちを持ってきたら、もう少し地球産怪獣軍団は充実しそうですが、クモンガとかゴジラ以上に大きくて、今回の主役さんが霞んでしまう。
ミニラとのひと時。
怪獣島で逞しく育つミニラと、それを厳しくも暖かく見守るゴジラ。
こういう和やかな画は、ちゃんと体高差が再現できているからですね。ムビモンのソフビは、ここまで極端な体高差・ボリューム差ではないから、一つ一つの満足度は担保されているものの、こうした怪獣の体高差が重要な場合には、東宝怪獣コレクションが良い味を出してくれます。
東宝メカニックとも、それなりに言い組み合わせができる。
『怪獣総進撃』では中盤、キラアク星人に操られて人間サイドに牙を剥きましたね。その再現。
『怪獣総進撃』の地球襲撃では、マンダとコンビを組んでましたが、
こっちは『海底軍艦』のマンダなんですけどね、長いのなんのって。
むしろ、こっちの方がしっくりくる。
♬ぼうや~良い子だ ねんねしな~♪
ざ、東宝怪獣コレクション 50mズ
東宝怪獣コレクションの記事で何度か言っているのですが、このシリーズは、何号も何号も跨いで完成する大き目の奴より、一号か二号くらいで完成する、小~中規格の方が、光るものがある気がします。どれも、このサイズでこの作りこみ!? って吃驚させられるほど、本当によくできてる。
このゴジラ1968も、カッコいい。お気に入りの一つです。
歴代ゴジラの中でも好きなデザインではないのですが、東宝怪獣コレクションのサイズで、この作りこみで、この固定ポーズだと、好きになってしまうんだから不思議なものです。こうなってくると、たぶん歴代ゴジラの中で一番好きでない『ゴジラの息子』の豚鼻デブゴジラとかにも期待が持ててしまう。東宝怪獣コレクションの全ラインナップは分かりませんが、この感じだとゴジラは全部出してくれると思うので、昭和50mゴジラーズが一堂に会する瞬間が、今からとても楽しみですね。