リサイクルショップで運よくレスキュー。ウルトラマンメビウスの記念すべき第一話に登場し、以降も不思議な存在感を放つ怪獣、ディノゾールのソフビです。
現規格のウルトラ怪獣シリーズではソフビ化されていない。メルカリ等では結構売られておりますが、現物が中古店に並んでいるのは、あんまお目にかかってこなかったので、某お店のワゴンで発見した時はテンション上がりました。
安いのは、この辺かなぁ。
正面から。
ウルトラマンコスモスの劇場版に登場した怪獣サンドロスの没デザインから派生した怪獣らしい。口元や長めの頭部に名残があります。
正面から見ると、ネクサスに登場したスペースビーストの雰囲気もある。この時期の怪獣デザインの潮流上にあった怪獣なんですね。
横から見ると、かなり個性的になる。
ウルトラ怪獣は直立二足歩行でも、上半身の角度を変えたりして個性を持たせている怪獣も多い。このディノゾールの輪郭に近いのは、帰ってきたウルトラマンに登場したフェミゴンですね。フェミゴンはメビウスにも登場しています。
首と尻尾が前後に突き出しているため、相当な奥行きに。
左右にもディテールが突出しているので、全体的なボリュームが凄く、満足度が高いです。
後ろからみると、グロテスクさに拍車がかかったテンペラ―星人みたいにも見える。色だけか(汗)。
甲羅上のものが重なり合った背中。
地球産の生物とは思えない外骨格感が素敵です。
尻尾は、劇中ではもっと長く、凶悪な武器になっていましたね。
背中側から見る首。
途中で赤が終わってしまっています。多彩な色使いなので、ちょっと色抜けがあっても仕方ないかな……。
面白構造ですよね。首から上だけを切り取ったら、エイリアン幼虫みたいに見えるんだろうな。
胸部はメタルがかっていて、毒々しいミカンみたいなものが並んでいる。
この辺のバイオメカニカル感も、宇宙怪獣っぽいところです。
太ももにも甲羅あるいは装甲状の硬質ディテールがあって、造形的な抜かりがないのがとても素晴らしいですね。
頭部のアップ。
小さめの頭部なんですが、塗分けが細かい。
特に目の赤と歯の白。下顎はちゃんと造形されていて、これを当時700円もしないソフビでやっていたって、本当に驚かされます。
今回レスキューした個体は、目の赤にちょっとミスがありますが、全然気になりませんね。
首筋の下方にも血管のような筋が走っていたりと、とにかくディテールの化物みたいな奴。
それをこのサイズで再現するって……ウルトラ怪獣シリーズが造形にかける情熱には、感動すら覚えることがあります。
真横からの角度も好きですね。
ハリウッドのモンスター映画に登場しても違和感のない、ちょいグロなデザインがカッコいい。
可動は四肢。
巨大な腕を振り上げるだけでも大迫力。
足がデカいので、少々不安定なポーズでもちゃんと自立してくれる。
腕を振り上げて吠える。
この腕、細かい塗分けはありませんが、ギーガーのエイリアンみたいなディテールに覆われた異形感で、ディノゾールのカッコよさを更に際立てています。
腕を持ち上げての素立で、こんなに映える。
この強者感。実際、かなり強いんですよね。旧GUYSのガンクルセイダー部隊を撃滅するくらい。しかもその外骨格は相当固い。
頭部を下げ、融合ハイドロプロパルサーを発射する。
これを駆使しながら街を練り歩き、破壊の限りを尽くしました。
これだけ凶悪な武器と形相でありながら、宇宙怪獣の中では比較的大人しめな怪獣ってのが面白い。
足はけっこう動くので、
建物に寄りかけて蹴りを入れる姿を再現することもできます。
体高がそこそこある怪獣は、ジオコレの中に入れてもカッコいい。
建物のストラクチャーなど、少し増やそうかなあ。
Zゲージの街並みに。
これくらいの高さの建物なら、腕の一振りで破壊しそうですね。
フィギュアーツのウルトラマンメビウスと闘わせてみた。
体高差は理想的なんじゃないかなあ。
地球に来て、初めて出会った強敵――!
赤と銀のメビウスに対して、青と一部金のディノゾール。
色の対比も見事です。
宇宙怪獣の侵攻を食い止めろ!
巨大な首による猛攻を上手くかわし、動きを制するメビウス。
ディノゾールの下顎に、メビウスの痛烈な拳が炸裂。
そのまま受け流して転倒させる。
何て下手糞な戦い方だ! って怒られてましたね。
(´・ω・`)←こんな感じになってたメビウスが面白かった。
メビウムシュート!!
頭部に命中したが、爆散せず。
いかにこの身体が硬かったかを物語っています。
他のウルトラマンと絡ませても楽しいです。
たとえば、このゴテゴテ感は超獣にも近しいものがあるので、
エース兄さんとの死闘も楽しい。
エース兄さんは宇宙の切断王子と専らの定評。そこで、
ヴァーチカル・ギロチンを至近距離で放ち、切り裂こうとする兄さん。
このヒトは、少し前のギャラファイでも、ジュダ・スペクターに手持ちのギロチンをぶっつけながら、反対の手で光弾を発射してましたからね。基本的に物騒な戦い方に定評がある。ディノゾールのような強敵相手だと、華々しい活躍を見せるかも。
巨大な得物を持つウルトラマンとしては、
オーブオリジンとの対決。
ちょっと前にマガタノオロチと組ませたばかりで、棚の最前にあったので登場させてみました。
オーブカリバーで斬りつける。
オーブカリバーは必殺技を放つ展開が多いですが、剣自体の切れ味はどうなんでしょうね。両手持ちの大剣でかなり大振りなので、力強く叩き切る感じになるんでしょうね。
意外なところに繋がりがあるガイガン先輩と。
体の構造的にも、とっても面白い怪獣。こうした、直立二足歩行怪獣の王道を崩すようなデザインの怪獣って、それだけで魅力的。ディノゾールはその上で、ディテールが本当に緻密だから、見ていて飽きないんですよね。このソフビも、そんなディノゾールの魅力を存分に伝えてくれています。