ものすっごく久しぶりの投稿になってしまった。
ウルトラマンブレーザーの中で、ほとんど唯一のDX。宇宙電磁怪獣ゲバルガのソフビを紹介します。
ビックカメラで980円で買った。
たぶん最安値だと思います。バザンガやヴァラロンも同じくらいの値段になっていてビックリ。ここで買えば、めっちゃ安かったんだなあ……。
ブレーザーのアイテムとしては、実は一番最後に手に入れたものです。紹介する順番としては、最後から2番目ですけどね。
正面から。
ブレーザーは面白いデザインの怪獣が多いですが、その中でも変さというところでは極まっていますね。
二足歩行のヒトデ。内側に金色の、電子基盤あるいはどこの文明のレリーフのような造形。地球外感については、ブレーザーに登場したどの宇宙怪獣よりも異質な印象があります。
個人的に一番連想するのは、パイラ星人ですね。
横から。
横から見ると、上部分が頭部のようにも見えてくる。牙が生えていますからね。
このアングルがカッコよく見えて好きです。
外側部分の岩石のようなゴツゴツ感も素晴らしい。
こいつ、丸まるんですよね。
これで高速移動するってんだから恐ろしい。
背中。
こちら側は全く色分けしていない。
まあ、全身岩石ディテールだらけだから問題ないかな。尻尾の左右の棘くらいは、塗って欲しかったですね。DXなんだから。
ただ内側は本当に豪華です。
金色がとにかく美しい。電磁エネルギーを蓄えるという設定ですから、やっぱり電子基盤のような、電気に関係あるディテールなのかしら。
牙部分が、上顎? にあたるところしか塗られていないのは残念なところ。左右にも、膝部分にも造形はあるのに塗はない。これは悲しい。塗り直しても良いんですが、なんだかなあ……DX規格なら、ここも塗っといて欲しかったなあ。
彫り込みは相当複雑、しかし分かり易い彫りともなっていて、絶妙なバランスですね。
あんまり彫りが細かいと、ごっちゃり感がありますからね。子どもが怪獣遊びをするのに最適なディテールと、大きさ、手に持った時のずっしり手ごたえだと思いますよ。
ここに3つの目。焦点が合わない不気味さ。胴体中央やや左寄りには口吻らしき突起もあります。
部分部分のディテールが見事です。
この部分だけでも新怪獣デザインとして流用できそう。岩石怪獣として。
さて、このゲバルガ君、まったく動いてくれません。せいぜい尻尾で角度が付くくらい。
ただ、この大手を広げたポーズは中々威圧感があります。
コンビナート襲撃。
これだけデカいと、映えますね!!
宇宙空間上に佇むゲバルガ。
闇の中に輝く金が良い味を出しています。どこか高尚ささえ感じてしまうデザインですねえ。
アーツのブレーザーとの比較。
体高差はちょうど良いくらいかな。
2mくらいしか違わないのに、ブレーザーを持ち上げるなど怪力をほこるゲバルガ。
能力的にも相当手ごわい相手で、一時はブレーザーを完全撤退させました。
細マッチョのブレーザーに対して、どこまでもどっしりしたゲバルガ。
勝てる気がしない、底知れない威圧感があります。
銀のウルトラ戦士に対して、金の強敵怪獣。色彩の対比も見事です。
進撃を食い止めよ!!
電磁バリアを展開させられると、手も足も出ない!
ブレーザーを踏みつけるゲバルガ。
この巨大な足で踏みつけられたら、さすがのブレーザーでも無傷では済まない。
ここで登場――チルソナイトソード!!!
放電攻撃を跳ね返し、電磁バリアさえも切り裂く。
弱点は口吻の後ろ、EMP発声器官。
一突きに決めようとするブレーザー。
硬質の皮膚を切り裂け!
ようやっとチルソナイトソードを遠慮なく活躍させられる怪獣ソフビに出会えました
ブレーザーは現段階では技のエフェクトや付属武器に乏しいので、関係ない相手にもチルソナイトソードを振ってきましたが、こいつが本命です。
地球産怪獣の代表、タガヌラーと。
第3話で登場した際、実はこのゲバルガの地球侵攻を食い止めるためだったことが後になって分かったタガヌラー君。
君こそ地球の守り手だ。
そしてもうひとり、地球の守り手との激突。
自らの地球を守るために死闘を繰り広げた時代のゴジラ。
キングギドラとはまた違った雰囲気の宇宙怪獣。激戦が見てみたいですね。
塗部分には不満があるものの、持った時のずっしりした手ごたえには、他の何にも代えられない満足感がある。
カッコいいという表現が合うかは分かりませんが、「変さ」「不気味さ」も含んめて魅力的な「異形」の雰囲気ばっちりなゲバルガ。ウルトラ怪獣デザインの王道あるいは超獣デザインを行くファーストウェイブのバザンガと、王道スタイルながらエイリアン的なグロテスクさを前面に出したサードウェイブのヴァラロン。その狭間にあるセカンドウェイブで、こんな奇をてらった斬新な奴が出てくるってところに面白味を感じます。ブレーザーの強敵は、ブレーザーとゲントの絆が深まるきっかけや、新しい武器や技を習得するきっかけにもなる話が多い。このゲバルガが登場する回は、ゲントとブレーザーが深く心を通わす熱い展開が組まれており、それをドラマチックに盛り上げるための、この異形感とトンデモない強さなんだと思う。こういうデザインの怪獣って、これまでのウルトラシリーズではマイナーな方であったり、一話完結に登場する怪獣の一体にすぎなかったりしてきたと思うんですが、今回は前後編に渡る上に、また違う形で登場する。非常に恵まれた怪獣であることには間違いないのですが、この唯一無二の変てこりんだか魅力的なデザインと造形を前にすると、それもむべなるかなと。本当にユニークで、ブレーザーという作品の中で怪獣デザインの可能性の幅を広げた怪獣だと思っています。