『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』に登場したクモンガ。
でっかいクモ、ってだけの怪獣なんですが、劇中の操演が見事過ぎて、『ゴジラの息子』の見どころの一つになっています。
3号で完成。
最後とか、牙だけじゃん! 二つ前の号に付けろよ! とか思いましたが、全部組み合わさると、これが中々のものです。
蜘蛛。本当に、蜘蛛。
ただ、非常に怪獣然とした蜘蛛ではあります(意味不明)。
横。
八本の肢と胴体の高低構造も見事。
胴体が大きく沈み込んでいるんですね。
劇中では、この状態のままで八本肢の一本ずつが実にリアルに動く。
東宝怪獣には虫モチーフの怪獣デザインが多いですが、その中でもこのクモンガと同作品に登場したカマキラスは、すんごい虫。乱歩風に言うなら、「蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲……」。
背中。
彩色がきれいですね。
八本の肢がすぼまるように胴体についているのも、非常に気持ち悪くて宜しい。
肢それぞれの造形も細かくて、
棘とかもちゃんと付いています。
裏側にすると、とってもキモちゃん。
虫って、ひっくり返すと何でより気持ち悪いんでしょうね。
顔のアップ。
目も八つ。
左右で牙の長さが異なる。
表面のディテールも見事だし、目玉が飛び出ている感も凄く良いですよね。
うちの嫁には絶対に見せられないなあ。
いやあ、気持ち悪い。何が気持ち悪いって、
こいつ、でかいんですよ。
ずっぐり感では息子ゴジによく似ているキンゴジと比較してみた。
ゴジラに対して、クモンガがデカい。こんなでっかいクモが目の前に現れたら、気絶する自信しかない。
ゴジラの脚に噛みつくクモンガ。
この大きさなら、ゴジラもこれくらいの体高で対峙して欲しいものです。
東宝怪獣コレクションと特撮リボルテックは、それなりに大きさ近いので、
特リボのバラゴンについていた、ウッドハウスを流用できる。
中々臨場感のある画になります。
家の屋根に噛り付くクモンガ。
蜘蛛は、やっぱり怪獣化しても単純巨大化が一般的なんですかね。ウルトラQのタランチュラもそうだし、ハリウッド50年代くらいのモンスター映画でも、蜘蛛やサソリって単純な大型化が多かった印象です。
『ゴジラの息子』は歴代の中でもマイナーな方ですが、ミニラの不細工さとゴジラの豚顔に目を瞑れば面白い一本です。
俳優も東宝映画の名優が揃っていて、すっごく豪華なんです。
そんな隠れた一本に登場したクモンガ。
東宝怪獣コレクションでは中型ボリュームの怪獣となりました。
ゴジラってか、東宝怪獣に思い入れがある人にしか需要がなさそうなアイテムではありますが、毎度毎度、造形は見事。
クモンガという「怪獣」のデザイン的、造形的面白さにも気付ける一体です。