マン「あれっ? 筋トレした??」
リサイクルショップでレスキュー。
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ六兄弟』に登場した、平成リニューアル版ザラブ星人です。
ムッキムキやな。
昭和で生まれたのを平成でリニューアルって場合、リアルにしたり、ディテールを細かくしたりする傾向がありますが、このザラブはディテール細かくする方向の極端な例かもしれませんね。
前から。
なんと言うか……変なバランス(笑)
体の方は、これでもかってくらいマッシブな、洗練された理想の身体って感じがするのですが、顔がーー(笑)
まあ、ここを変えてしまうとザラブじゃないので、顔を変えなかったことは大正解。ただ、違和感がすごいことになってます。
横から。
きめ細かな体表の表現が素晴らしい。
爪先まで抜かりなくて、胴体だけ見てるとカッコいいです。
そこにこの顔がついてくる。
ザラブの顔は大好きなんですが、この「ないすばでぃ」には食い合わせが悪いんじゃないかなぁ。
後ろ。
頭部の銀が背中に食い入っているように見える。これは面白いアイデアです。
ザラブは頭部とそれ以外の質感が全然違うので、本体はチブル星人みたいな金属質の頭部だけで、胴体は付け替え可能であるとか、そんな妄想も働きます。
顔のアップ。
苺食ったあとのような汚れがありますが、リサイクルショップのレスキュー品なんでね。しゃぁない。
目立つ部分だけ、塗り直そうかなぁ。
さて、可動ですが、寂しい。
両手を広げるだけ。腰も硬いですが回ります。
ザラブやジャミラのように、首がないスタイルの宇宙人は可動の分が悪いよね。
どうしたって腕を前後には動かせないので、横に回す機構になってしまう。そうなると、ポージングが難しいです。
両腕を広げて、太々しいポーズ。
ちょっと腰を捻っています。
宴会場はこちらです。
オリジナルとの比較。
頭部も若干縮小気味なんですね、平成版は。
まぁ個人的にはオリジナルが唯一無二の正解だと思っています。
うちにザラブが3人。
それぞれに違う。
違和感ありありな今回のザラブも、格闘特化型ザラブだと考えれば、納得できないこともない。
なんか、じっくり眺めていくうちに好きになってきたな。
実際に宇宙人がいたら、こんな感じのアンバランスさなのかも。
ウルトラマンと比較してみた。
ACTだと同じくらいの背丈になる。
ただ、うちのメビは何分十数年まえのものなので、可動についてはかなり難ありなんです。
そこで、
造形的にも、最新アーツの方が良いよね。
メビウムシュート!!
この頃は昭和怪獣リバイバル絶頂期で、ザラブさんも何かと登場していました。
皆さんお忘れかもしれませんが、
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 the movie』で宇宙牢獄からベリアルを解き放ったのは、
こいつですからね。
ただ、フォルムはオリジナルに近いなど、デザインチェンジはしているようですが。
街中のザラブ。
棒立ち状態の宇宙人が映えるのは、こうした構図なのかもしれません。
この、ぬぅっと感が良いよね!!
ザラブと言えば、「ウルトラゾーン」での「the love」も良かったなぁ。
ウルトラ怪獣・宇宙人を使って、ああいうドラマを描くって面白い試みだったよね。「ウルトラゾーン」の後半は、だんだんゾーンチャンネルでつまんなくなっていったけど、怪獣特捜隊もミニコーナーも、時々入るマジなドラマコーナーも全部面白かった。令和の時代に、復活してほしい作品です。
リサイクルショップで見つけなかったら、積極的には手を出さなかったであろう、マッシブなザラブ星人。
ただ、H.R.ギーガーを思わせる彫りの深い有機的なディテールが、日本の宇宙人デザインと親和するとこんな感じなんだ、って驚きは、ソフビを手に取って初めて感じられたことなのかなと思います。基本的には、オリジナルから乖離していないのに、ディテールの突き詰めだけでこうも印象が変わると言うのも、面白いところですね。




















