ついにやってきました、東宝怪獣コレクション!!
金欠で首が回らないって時に、なんてもの出してくれてんだディアゴスティーニ!! と憤りと喜びが綯い交ぜになった状態で、もう変なテンション! 今後のことも考えずに、定期購読している俺! 何を考えているんだと叫ぶ内なる声から耳を塞ぎつつ、とりあえず記念すべき創刊号を今日、手にすることができました。
パッケージは堂々としたものです。
これが来月から一度に2刊ずつ来ると……新たな楽しみが増えますねえ。
かなりデカい箱で来るんですが、殆どがフィギュアの箱になっていて、それ以外には冊子が付いているのみ。
この冊子、写真などもあってそれなりに面白いんですが、情報量としては、同じディアゴスティーニが随分前に出していた、東宝特撮映画DVDコレクションの方が遥かに素晴らしかったと思います。ってか、あの冊子が異例的に凄かったのかもね。
創刊号についてくるのは、84年版のゴジラ。
1/700スケールということで、全長190M、身長80Mのゴジラさんが手のひらサイズ? のフィギュアになって登場。
小さいからってなめんじゃねえ、この作りこみは伊達じゃねえぜ!! っていうゴジラの咆哮が聞こえてきそう。
ガレキなどの万超えアイテムを別にすれば、84年版ゴジラの立体化ってそんなに恵まれていない。そしてその中でも、この精密スケールモデルに比肩する作りこみの84ゴジラ・フィギュアは、そうそうお目にかかれないんじゃないでしょうか。
この角度からのゴジラ、めちゃめちゃカッコいい!!
正面から。
ゴジラの立体化で一番面倒なのは体表のディテールだと思うのですが……この小ささで、ここまで彫るのはビックリ。
正面を向いても前を向かない眼など、84ゴジラの特徴を上手くとらえています。
横から。
尻尾の先まで丁寧に塗られている。
当然っちゃ当然なのですが、ね……ムビモンが、あれだからね……。
このサイズだからこその凝縮感、重々しさ。最高です。
プロポーションは劇中そのまんま。
着ぐるみらしさを表すような、各部の弛み具合が素敵です。
下半身がでっぷりしているのが、平成ゴジラの大きな特徴の一つですが、この84ゴジラは以降の平成ゴジラの基本フォーマットの前哨みたいな印象がありますね。
背中。
背ビレが黒白に明確に塗分けられている。
小さい中で、奇麗に3列にならんでいます。
白部分の塗が、本当に丁寧だな。
一個一個手作業? なんですかね。
凄い緻密な作業だなあ。
顔のアップ。
怒りに燃え上がる瞳がヤバい。
口の中の牙まで、しっかり彫り込まれていますよ。
顔は相当にイケメンです。84ゴジラは映画本編でも、角度によっては相当不細工になるんですが、このフィギュアだと隙がありません。
どっからどう見てもカッコいいし、角度によってもニュアンスが変わる。
真横から見ると、平成ゴジラに近い意匠を感じます。
84ゴジラの再現モデルとしては、言うことなし!
めちゃめちゃカッコいいし、ずっと眺めていられる。
ただ、不安に思うところがないでもなく、
まず、この材質――扱いを誤ると、めっちゃべたつきそうです。埃の付着には、特別注意が必要そうですね。
また、この84ゴジラではそれほど不満にも感じないんですが、80Mの1/700でこの大きさというのが、ちょっと心配でもある。
大きさ比較ですが、
ムビモンだと親子ほどの差。
リボルテックよりは、少々大きい。
ただ、リボルテックは統一されたスケールではないので、今回のアイテムより大きなものもあれば小さなものもあります。
一番しっくりくるのは、以前紹介したMEZCOの怪獣総進撃のフィギュア。
これが身長的にも、各部のバランス的にも一番近いものがある。
ただ、総進撃ゴジラは50Mなんですよね。昭和ゴジラって、基本身長が50Mなんですよ。で、敵怪獣たちも50Mのゴジラにあわせるために、100Mまで行かない怪獣が多いんですが……この84ゴジよりも下回る大きさの怪獣たちとなると、ボリューム的に不満を感じるかもしれません。
まあ、一方で平成~令和については、あほですかというほど大きな怪獣もいるわけで……。全体的には、そうした巨大怪獣との間で採算が取れるようになっているのかな、と思いたい。
何しか、スタートとしては申し分なしのクオリティである84ゴジラ。
これは、今後とも集めたくなる! 定期購読しているから、勝手に集まるんだけどね!!
これで990円はお得です。創刊号だから安いんですよね。次から高くなるけど……。
全部そろえるのはちょっと――という人は、創刊号についてくるこの84ゴジラだけでも手に入れておくべし! 本当に、めっちゃ良いゴジラのフィギュアが手に入りました。これからの展開が、とっても楽しみです。とりあえず、このシリーズを飾る用の棚を確保しておかなければ!!