S.H.モンスターアーツ ガイガン(1972) | 怪獣玩具に魅せられて

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1972年の『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』から、50周年を迎えたサイボーグ怪獣(もしくは未来怪獣)ガイガン。

堂々のモンアツで登場。

昭和怪獣の中でも、ゴジラ以外の怪獣がアーツ化するのはメカゴジラ、ヘドラに次いで3体目かな。

50周年という節目でフィギュア化されたのは良かったと思いますね。

 

炎に取り巻かれたガイガンのビジュアルが、カッコいいパッケージです。

 

裏面はこちら。

渋いッ。

ポージングは、もう少しバラエティに富んだものがいただきたい。

 

 

 

開封すると、いつも通り、安定安心ハイクオリティのガイガンが、机の上に――。

これまで僕が持っているガイガンのハイクオリティフィギュアは、特リボ一択でした。

今後は――このモンアツ版ガイガンこそがハイクオリティアクションフィギュアの筆頭となるでしょうね。

 

 

正面から。

全体にぎとぎととした感じのディテールと彩色がやばい。

特に金部分のギラつき。これは中々出るもんじゃありません。

 

横から。

ガイガンは各部のデザインやディテールに個性があるものの、全体のシルエットとしては非常に王道な怪獣スタイル。

すらりとした脚と、長い尻尾で身体を支えます。

 

関節部分は、股関節のところがやや緩めかな? と思ったけど、

素立、アクションポーズ共に問題はなさそうでした。

 

 

後。

背ビレの狭間まで金の鱗がみっしり。

尻尾の辺りのゴテゴテも、木目細かくて好きです。

 

 

背ビレ。

着ぐるみ感というか、良い意味での作り物感を出すため、透明のパーツに着色しているらしい。

襞部分の皺とか、本当に細かいところまで、何とまあ……。

 

顔。サイボーグ怪獣の名に恥じぬ、一度見たら忘れられぬ顔。

額のビームランプ? まで丁寧に作りこまれています。

バイザーを付けているようなモノアイは、二重構造にすることによって、赤のクリア部分が映える作りになっている。

 

下顎と左右のツメみたいな部分が可動。

上あごにだけ牙が付いている。

サイボーグ怪獣というだけあって、随所に改造、というかメカニカルな部分がありますが、口の中の舌は生々しい生物感です。

 

頭部から首の後ろにかけて並ぶ、湾曲した角も最高ですね。

すっごく収まりの良いデザイン。当時はウルトラマンAの超獣など、ゴテゴテ派手派手なデザインが毎週のように登場する時代でしたが、ガイガンはA超獣の中でも初期傑作に近く、奇抜ではあっても絶妙な抑制が効いており、改造怪獣という設定を、デザインが補完する形になっていると思います。怪獣らしい生物感のある部分と、冷たい機械の部分とのバランスが素晴らしい。

 

 

腹部の回転カッター。

一応、少しだけ動きます。

 

緑色のゴツゴツした部分と、金の鱗部分とのディテールの対比が見事。

緑部分はウレタン感というか、荒いざらっと感があって、これはこれで味がある。

 

 

 

 

さて、可動についてですが、

スリムな四肢が縦横無尽に動いて、めっちゃ楽しい!!

特にガイガンは、怪獣とメカニックの中間的存在ということで、若干人間的なポーズであっても違和感がない、そんな度量の深さを持ち合わせています。

 

 

両腕の鎌が、やっぱりいい仕事をしますね。

明確な武器として備わっている部分なので、それを強調させるポーズが映えます。

 

首の自由度もそれなりにあり、

空を仰いでの咆哮などもしっかり決まります。

 

 

 

 

尻尾の角度を変えれば、前傾にすることも。これはこれで雰囲気変わります。

特リボだと、尻尾を持ち上げたままで前傾指定を保つことができるんですが、さすがにそれは無理。

このガイガン、ディテールに拘っているためか、全体的に重い気がします。

 

 

モノアイの不気味な赤を活かして、睨んでいるような感じの角度。

瞳がないから表情が見えにくいはずが、ガイガンって東宝怪獣の中でも群を抜いて、「感情」が分かる怪獣なんですよね。

とにかくこいつ悪いこと考えてる――! みたいなね。邪悪な笑い、みたいなね。

 

 

尻尾を支えにすれば、

蹴りを入れることもできる。

脚の爪先もとんがっているから、立派に武器として通用しますよね。

 

背ビレも横に大きく開きます。

何というか、非常に華のある怪獣ですね。

ゴジラ最低迷期に登場した怪獣とは、とても思えません。

 

 

どことなく忍者っぽい雰囲気も醸し出しているガイガン。

渋い色合いの中で、毒々しいモノアイが輝くのが超カッコいい。

 

 

壁などを支えにすれば、躍動的なポージングも決まりますね。

アーツのガイガン(2004)のポージングを真似してみました。

 

 

爪での一閃。

全身武器のガイガン。

しかも全体的に斬ったり突いたりと、痛そうな攻撃が目立つ。

 

 

 

後ろからガイガン。

ぎらついた金の鱗が映える。

 

 

 

飛行体型。

台座はガメラⅢのものを流用しています。

首の可動域が広いのは、この飛行体型を再現するためですね。

 

横から。

尻尾が長い。思ったよりも全長があることが分かります。

 

顔のアップ。

背ビレを最大限まで左右に開いています。

これで、だいぶ雰囲気が変わるんですよね。

 

 

 

怪獣王との対峙。

ただ、1972年版のゴジラのアーツがないので、ガイガン繋がりで2004年版のゴジラに登場してもらいました。

双方アクションが得意なアーツなので、組み合わせるととっても楽しい。

 

激突!!

 

 

怒が全開な表情のゴジラに対して、どことなく冷笑的なガイガン。

激戦の中にも余裕が感じられるのが、ガイガンの良いところですね。

 

 

ジェットジャガーの代わりに、セブンガー君にアタックしてもらった。

セブンガーも、丸みを帯びたフォルムが鋼鉄感を帯びながらもどこか柔らかそう。

ガイガンのツメとか、「ぶにょり」と刺さりそうですね。

 

 

飾り棚に置いてみた。

カッコいいです。これで飾ろう。

 

2004年版のアーツは持ってないんですよ。

こっちだけで良いと思っていて。

反対意見も多いと思いますが――ってか、前にも言ったことなんですが、僕はガイガンについてはこの1972年初登場版で既に完成を見ていると思う。72年版のギドラも出してほしいなあ。

 

それにしても、最近? のモンアツはアクションの幅が広がってすっごく楽しいですね! 特にこのガイガンは、これまでもモンアツ怪獣とまた一味違った風格があって、すっごく良いです。72年の『地球攻撃命令』はクソつまんないけど――いや、つまんないからこそ! おもちゃの世界で僕だけの「地球攻撃命令」をやりたいので、72年版についてはギドラだけでなく、ゴジラとアンギラスも追加でお願いします。特にアンギラス!! そろそろ、アーツで日の目を見てほしい!!