ムービーモンスターシリーズ ゴメス(シン・ウルトラマン) | 怪獣玩具に魅せられて

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ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

3月後半から4月頭にかけて、ウルトラ・ゴジラ関連の一斉リリースがやばかった。

ウルトラ怪獣DXから、ムビモンから、アーツから、魅力的なアイテムが目白押し。もう少し満遍なくやってくれよBandaiさん(笑)

 

今回はその中でも、かなりの人気を誇っているらしい、『シン・ウルトラマン』冒頭に登場した、ゴメスのソフビを紹介します。

これがね、Amazonやヨドでは中々安くならなんだ。

一般店舗に行けば定価で買えるんですけどね、ムビモンやウルトラ怪獣DXってのは、安くなってナンボじゃいみたいなもんだと思っているので、ここまで品薄な感じがあるのはビックリです。僕は駿河屋で、2600円で買うことができました。現行かなり幸運だと思っています。ムビモンは基本的にすぐ品薄になることはないですが、今やプレ化しているギドゴジみたいに、店舗に並んでいた期間が短いアイテムも、そこそこあるんでね。中々先が読めません。

 

しかし、このゴメスが超人気とは。しかし、分かる気がします。

映画本編でも、いわゆる「ウルトラ怪獣第一号」はこのゴメスだったし、こいつが出てきた時が、『シン・ウルトラマン』最大のあがりポイントだったし(序盤数秒やないかい)、何より、カッコいい。

正面から。

ギスギスした造形。両生類・爬虫類・哺乳類が入り時混じったような、既存の生物種を超越したようなデザイン。

これが、文句なしにカッコいい。

こんな魅力的な怪獣を、数秒で使い捨てにした贅沢さったらないよ。

 

横から。

ソフビの再現度はこの上なく高いです。

本編に出てきた、そのまんまの佇まいだし、重厚感のある塗装も素晴らしい。

ムラも少なくて、造形的には不満を全く感じさせません。

 

 

 

ボリュームも相当なもの。

こいつを前にすると、先に発売されていたネロンガ・ガボラ・ザラブ・メフィラスが霞んで見える。

てか、ウルトラマンはまずこいつと殴り合って欲しかった。『シンウル』を観たことがなくて、ウルトラシリーズにも明るくない人が、シンウル怪獣関係のソフビが並んでいるのを見たら、このゴメスをボス的立場と思うに違いない。

 

 

背中。

この辺は実は、『ウルトラQ』に登場したオリジナルゴメスに忠実です。

 

 

尻尾の先は、完全に口。

この辺は、エイリアンっぽくて、ややグロテスク。

ピンク色の部分がむき出しの歯茎みたい。歯も人間っぽくて、ちょっと奇形的。

 

頭部のアップ。

首元の膨らみなど、オリジナルの要素も含めつつ、全体的に凶暴性を3割増しにしている。

牙や目の塗分けも非常にしっかりしております。

 

カッコいいなあ。

何時間観ても飽きない。

本当に、惚れ惚れします。

 

 

四肢の鱗部分、腕の棘など、オリジナルのゴメスと同じ部分にも富んでいる。

胸部は中々に筋肉質です。

 

 

オリジナルのゴメスと比較。

オリジナルの方が可愛く見えてくる(笑)

要素としては共通部分が多いものの、似ても似つかないですよね。

 

 

 

近いのは、どう考えてもこっちですよね。

これにはちゃんと元ネタがあるんですよね。

古代怪獣ゴメスは1966年『ウルトラQ』における最初の怪獣なんですが、そのゴメスの着ぐるみが実は1964年『モスラ対ゴジラ』に登場した、いわゆるモスゴジの流用&改造なんですよね。それを今回は「シン・ユニバース」の中で再現したと。ゴメスの素体がシン・ゴジラであることには、そうした必然があるわけですね。

 

アートワークスを見ると、シンゴジをゴメス化する過程が分かって楽しいですよ。

 

アオリで一枚。

デカいですね。オリジナルのゴメスは10Mしかないので、この巨大感はなかったですね。

 

シンゴジと同様の脚の構造にも注目です。

尻尾の上に並んでいる、棘なのか鰭なのか分からない造形も最高ですね。

 

 

さて、可動についてなんですが――。

再現レベルや造形は神がかっていますが、可動は寂しいですね。

四肢が微妙な方向に動くだけ。

まあ、素体がシンゴジですからね。でも、シンゴジと違ってゴメスは活発に動いてほしいんだよなあ。

 

 

脚もこんな感じで持ち上がりはします。

 

 

背が高いので、ジオコレでも映えますね。

むしろ、この背の高さはジオコレの中で光るかもしれない。

 

 

 

オリジナルのゴメスは弾丸道路の工事現場に出現しました。

今回はガスタンク施設の中に置いてみましたが、こういう工事だの何だのってところに似合う怪獣です。

 

 

夢の競演。

ネロンガやガボラも良かったけどさ、こいつとも戦って欲しかったなあ。

 

『ウルトラマンサーガ』で戦ったコスモスと。

コスモス「こいつ、おとなしくなるかなあ……」

 

 

 

『ウルトラマンZ』の第1話冒頭で戦ったセブンガーと。

あれ? 前に戦った奴と違うくね!?

 

 

 

そっからのウルトラマンZとの死闘。

ゴメスが落ち着いた色なので、青トラマンであるZオリジナルの色合いがよく合うように感じます。

 

ゴメスと言えば、この前買った大き目の方もいた。

なんだかんだで、うちにゴメスは3体います。

 

 

尻尾の比較。

なるほど、オリジナルのゴメスも尻尾の先端が分かれているんですね。

で、シン版はここに歯をはやして口とした――と。面白いアレンジですねえ。

 

 

中央からのバストショット。

ともすれば隠れそうなんだけど、僅かに覗く白い瞳が剣呑で良い。

 

 

 

これは買いですね。

この時期に出た怪獣ソフビの中でも、ぶっちぎりのおススメとなりそうです。

もちろん新造形なんですが、シンゴジという「素体」があったので、作りやすかったかもしれないし、既にある素体からスタートして、より完成度の高いものを追求することができたのかも知れません。ともかくも、この再現度は本当に凄いです。

本編にちらっと映っただけのゴメス。手に入れるためには、シンゴジのソフビを大々的に改造するしかないのかと思っていたゴメスが、公式で出てくれて最高に嬉しいです。たぶん、僕と同じ気持ちの怪獣ファンが多かったのでしょうね。ゴメス以外にもぺギラ、パゴスなど、ちらっと演出の怪獣たちが続々ソフビ化しています。

 

この調子でラルゲユウスとカイゲルもソフビ化しちゃって、何ならマンモスフラワーもやっちゃって、『シン・ウルトラQ』の世界をオリジナルで展開できるようにしてほしい。『シン・ウルトラマン』に登場した怪獣たちには、それくらいの奥行と期待があると思っています。