ムービーモンスターシリーズ 大魔神 | 怪獣玩具に魅せられて

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ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

9月のムビモンは本当に面白いラインナップ。
東宝怪獣から虫型が2体。そして大映からは、モンスターと言って良いのか??(笑) な、大魔神が登場しました。

なかなかソフビ化もフィギュア化もされないので、これは嬉しいですね。

ムビモンのようにお手軽に手に入る規格でのソフビ化は、滅多にない機会なんじゃなかろうか。

 

 

 
前から見た図。

がっしりした佇まいが魅力の大魔神。埴輪のようなデザインと剣。

生物的なディテールの作りこみはありませんが、瓦が並んだような装甲のデザインが非常にカッコいいです。

 

斜めから。

肩当てや手甲まで丁寧に再現。ふくらみのある脚部など、大魔神の特徴は全て押さえられています。

肩幅ががっちりしていることもあって、ソフビながら手に持った時のずっしり感が中々のものです。

 

彩色はシンプルに二色。

埴輪をイメージした土色と、青銅のような青緑。

青緑部分はもう少し濃くても良かったかな。『宇宙戦艦ヤマト』のあいつみたいにみえる。

 

背中。

あんまり見ることがないけれど、こうなってんですね。

 

前部分の腰部には、怒った顔の紋章? と剣。

剣はちゃんと鎖で佩かれているなど、芸が細かいです。

 

顔のアップ。見事なケツ顎。

への字に結んだ口が、意思の強さを物語ります。

眉間の皺もすさまじい。造形的には頑張っていますが、何が凄いって、実物はこれの数十倍、険しい顔をしてるってこと。

本当に、怖いですよ。

 

頭にかぶっている兜? の造形も素晴らしい。

鋲まで再現されている。

 

さて、可動ですが両腕だけです。

首が回れば、もう少し雰囲気が出せるかもしれませんね。

大魔神自体はけっこうアクティブに動いて、建物とか櫓とかぶち壊しまくる。その再現ができるところまでは行っていないかなあ。可動としてはやや寂しい部類です。

 

 

うちにある大魔神を並べてみた。

左から、海洋堂のフィギュア。今回のムビモン。特撮リボルテック。

 

 

海洋堂のはウルトラハイクオリティですが、ほとんど動かない上に重い。

特撮リボルテックはぐりぐりと良く動きますが、とにかく小さい。

可動はあまりないけれども、相応の大きさがあって遊びやすいのが今回のムビモン大魔神。

これくらいのお手軽さと遊びやすさでの大魔神登場は、実は非常に嬉しかったりする。

 

大魔神単体で愛でるだけじゃなく、色んなものと組み合わせることで可能性の幅がぐんと広がる。

 

まずは街中に置いてみた。

『大魔神』シリーズは、特撮と時代劇の完全なコラボレーションこそが魅力。

その大魔神を現代の街中に置いてどうする……とは思いましたが、これが意外と合う。

 

 

大魔神が俯きがちなので、アオリで撮ると目線が良い感じになりますね。

現代に甦った魔神が怪獣と闘うっていうと、『大怪獣ギララ 洞爺湖サミット危機一髪』に登場したタケ魔神がありました。

個人的に、あの映画は嫌いでしたねー。ギララという怪獣自体は大好きなんですが。

 

 

ということで、怪獣王と組み合わせてみた。

怪獣王の進撃を組み止める魔神。

同規格のソフビを、こうやって絡ませることができるのがおもちゃの楽しいところ。

 

 

破壊神のあいつとも殴り合ってみました。

実際は大魔神の方が遥かに小さいんですけどね。
人々の祈りの力で、巨大化したとでも思ってください。そう、あのジェットジャガーのように。
 
あるいは、
地球の守護神との共闘。
同じ大映出身の怪獣とは、仲が良いのです。
 
さらには、
来たぞ我らのウルトラマン!!!
 
の横に大魔神!!!
 
近日公開
『シン・ウルトラマン V シン・大魔神  ジャスティスの誕生』
こうご期待!(嘘です)
 
 
大魔神は、険しい顔が特徴。
それでいて佇まいは凛としているので、こんな遊びもできるかと。
 
『シン・ウルトラマン』にて。
外星人メフィラスとの死闘。ウルトラマンがスペシウム光線を発射し、メフィラスと拮抗するシーン。
 
推され気味のウルトラマン。
しかしメフィラスは、ウルトラマンの背後にあるものを見た。
状況を静かに見守る金色の裁定者――
 
 
でかい魔神。
 
そりゃメフィラスも帰りますね。
ゾーフィもトラブルになる前に帰るかもよ。
 
 
ジオコレともうまい具合に合います。
大魔神は4,5メートルくらいしかないので、ジオコレと絡ませやすいかも。
城のプラモとか作って、そこに置くと様になるかもしれません。
 
こんな遊びもできますが。
特空機五号 大魔神。
腰の剣と険しい顔で、怪獣を圧倒する。
 
 
後半はおふざけに走りましたが、色んな遊びができて楽しいです。
『大魔神』の映画そのものも、すごくおススメです。
巨大怪獣による街の蹂躙と破壊をテーマにした東宝怪獣特撮映画に対して、大映はもとからの十八番であった時代劇とのコラボレーションによって差別化を図り、結果『妖怪』シリーズと『大魔神』シリーズという傑作が生まれた。特にこの『大魔神』シリーズは、時代劇でありながら、怪獣映画の醍醐味である「大規模な破壊」が存分に堪能できる映画に仕上がっていて、これが凄く良いんです。大映だからこそ描ける特撮の形。
 
今回、謎のタイミングでソフビが登場したことで、映画『大魔神』そのものにも興味を持つ人が増えたらいいなあと思います。大魔神は3作あって、僕のお勧めは2作目の『大魔神怒る』です。子どものことに見てトラウマになった一本ですが、今じゃあ、大好きな映画の一つ。ぜひご覧ください。