EXゴモラ | 怪獣玩具に魅せられて

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ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

大怪獣バトル期から登場。古代怪獣ゴモラの強化版、EXゴモラのソフビ。
非常にトゲトゲした、ヤバヤバな姿をしています。

これは大怪獣バトル期の通常ラインナップに組み込まれていたバージョンです。確か番号は30。

他にEXで通常ラインナップに入っていたのが、レッドキングでしたね。

 

正面から。

聳え立つ峻険のようなフォルムが魅力的。腕から突き出た無数の棘が、とにかく危なっかしい感じです。

 

 

 

斜めから。

通常版ゴモラに比べても尻尾が長い。大怪獣バトル本編では、この尻尾をスピアのように使って、敵に突きさしておりました。

ゴモラは通常でも首の形が非常に特徴的で、鎌首を擡げたようなシルエットです。EXの場合は、より背中を丸めた前傾姿勢になっている。たしか、アンギラス2004が得意としていた暴龍怪球烈弾と同じように、アルマジロのように背中を丸めて突進する攻撃も見せていたはず。

 

 

EXになると、けっこうワルな感じが出るもんですね。

かなりトゲトゲしておりますが、ウルトラマンAの超獣のように、全身突き出まくってます! って感じではなく、一応の抑制は効いている。

元のゴモラから攻撃特化にアップデートされていますが、ゴモラに本来備わっていた生物感は損なわれていませんね。

 

 

後。装甲部分に吹かれた暗めの銀が渋いです。

欲を言うと、表皮部分の色をもっとリアルにしてほしかったかな。

 

 

ゴツゴツした硬質の雰囲気は、すごく良く出ていますね。

肥大化した掌、長めの爪。

これほどあからさまな「攻撃」色の強いデザインは、初代ウルトラマンの怪獣デザインではなかったですね。

 

 

腹部はよりはっきりとした造形となり、細かさも数倍増し。

どこもかしこも装甲然として、防御力は高そうです。

 

 

顔のアップ。

とにかく目の上が凄いのよ。

岩のようにゴツゴツして険悪なことこの上ない。

口吻から左右一対の牙が伸びているのも印象的です。

 

横から見ると、小さめの頭部も装甲に硬質の表皮に覆われていることが分かる。

鼻先から伸びる角と、それと反対側に伸びる牙? は、通常よりも長めです。

白目剥いているのがカッコいいなあ。GMKゴジラに通じる狂暴性と得体の知れなさがあります。

 

 

さて、可動ですが、標準規格ですね。

尻尾を上げると、こんな感じ。

 

頭部も回転するので、ポージングに表情を付けることができる。

ただ、アーツやACTでとにかくよく動くゴモラが出ているので、それに比するとちょっと寂しいかな。

 

 

進撃する黒影の巨神。

これほどごつい体躯にも拘わらず、素早さがウリのゴモラ。この硬そうな巨体が、とんでもない速さで猛攻を繰り出して来たら、何をどう頑張っても勝ち目なさそう。

 

元になったゴモラとの比較。

EXの方が少し背が低いですね。

ゴモラの基本デザインを踏襲しながら、より戦闘攻防に特化したスタイルに仕上げてある。非常にカッコいいです。

 

 

顔の比較。

シルエットこそほとんど同じですが、どことなく愛嬌のあった初代の面影は完全にないですね。

 

 

新旧の激突!!!

 

怪獣同士の肉弾戦は燃えます。

 
ここからは寸劇。
 
街で暴れているゴモラと闘うシン・ウルトラマン。
ゴモラに対して、強力なパンチを食らわせる。
 
 
ゴモラが怯んだところで、スペシウム光線!
見事命中! 頭部から火花を迸らせながら、ゴモラは倒れた。
 
 
……が、その身体が脈打つように蠢いているのを、ウルトラマンは見た。
ま――まさか
 
 
倒れたゴモラの身体を突き破って登場した、EXゴモラ!!
ウル「こいつ……さっきよりも強い!!」
 
圧倒的な対格差。ウルトラマンはこの強敵に対し、勝利することができるだろうか――!?
 
なんてね。
 
お気に入りです。このゴモラ。
ゴモラのソフビは、これの他にも3種ぐらいバリエーションを持っていますが、どれも好きですね。
 
特にニュージェネ以降、ゴモラは様々なアレンジに起用されてきました。レッドキングと混ぜてスカルゴモラにしたり、つい最近だって、デッカーでスフィアゴモラが登場したりした。その先駆けたるものとして、このEXゴモラの成功があったんじゃないかなと思います。正直、アイデア自体は二次創作的というか、「俺が考えた強いゴモラ」みたいなデザインではあるんですが、それを造形化するとやっぱりカッコいいんですよね。一方で、様々なアレンジを受け入れられる度量の広さを内在している初代ゴモラのデザインって、改めて凄いなあと思います。初代ウルトラマンの怪獣の中で最も怪獣らしく、最もオーソドックス。だからこそ多種多様の解釈ができる。この怪獣兵器然としたEXゴモラのアレンジも、素晴らしく良くできていて、観れば観るほど好きになっていくデザイン、そして造形です。