妄想が止まらない。「こうなって欲しかった、『シン・ウルトラマン』」② | 怪獣玩具に魅せられて

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  1次ゼットン戦 宇宙空間での死闘

禍特対の前に現れ、ゾーフィとの会話の内容やゼットンのことを伝えるウルトラマン(神永)。

ウルトラマンの口から語られるゼットンの圧倒的な破壊力を前に、滝明久が絶望。ウルトラマンに縋り、戦線離脱。

 

残された禍特対とウルトラマン。有効的な戦略の立案もできず、ウルトラマンは無言で出ていこうとする。

呼び止める田村班長。

 

田村「どこへ?」

ウル「こうしている間にも、ゼットンは地球上空で精製中だ。完全体となった瞬間に地球に飛来し、全てを終わらせる。叩くなら、今しかない」

浅見「でも――あなた一人で、ゼットンに勝てるの?」

 

ウル「為せば成る――為さねば成らぬ。何事も。やってみるだけだ」

沈黙の中、ウルトラマンは一人で屋上にあがり、変身。

屋上に駆け付けた禍特対をしり目に、宇宙へ飛び上がる。

浅見「神永さん――必ず、帰ってきて――」

 
 
あっという間に宇宙空間に到達するウルトラマン。その前方に、精製中のゼットンの巨大な影が。

 

 

ゼットンに向けて、スペシウム光線を発射するゼットン。

しかしゼットンは電磁光波防壁を生じさせ、まったく効果がない。

 

ウルトラマンはスペシウム133エネルギーを光輪型に圧縮し、ゼットンに向けて放つ。

 

しかし、ゼットンの光波障壁に当たって、悉く砕け散ってしまう。

 

続いてウルトラマン、スペシウムエネルギーを右こぶしに充填し、直接の打撃を加えようとする。

拮抗する両者。

再三、障壁に阻まれてしまうが、拳が障壁にめり込んだ。

 

手ごたえを感じたウルトラマン。距離を取って腕を組み、エネルギーを右の拳に再度装填しようとする。

 

そこへ、ゼットンの迎撃跳弾の嵐!!

ウルトラマンは素早く飛びまわり、跳弾を避ける。

 

 

距離を取るウルトラマン。ゼットンの懐に潜り込もうとするが、跳弾に阻まれて中々踏み込めない。

 

そこへ追い打ちをかけるように、ゼットンの胸部から火球が発射された!

1兆度には達していない小規模の火球、しかし、ウルトラマンを直撃し、戦闘不能にさせるに十分な熱量ではあった。

 

火球が直撃し、敗れるウルトラマン。

力及ばず、大気圏を超えて地球に落下する。

 

 

落下の途中で、ゾーフィの幻影を見るウルトラマン。

ゾ「単体でゼットンに挑んで、勝てると思ったかウルトラマン。おとなしく、人類が粛清されることを受け入れるしかない」

 

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ゾ「この惑星の生命が、君に何をしてくれた? 君はこの惑星に義理などない。過ぎた執心は捨て、私と共に帰るのだ」

ウル「――いや、最後までこの惑星の生命を信じ、自分にできることをする」

 

 

次の瞬間、ウルトラマンは街に落下した。

ぎりぎりで浮力を生じさせ、衝突のエネルギーを緩和するウルトラマン。それでも衝撃により、周囲のビルが広範囲にわたって崩れる。

廃墟の中に横たわるウルトラマン。

 

虚空に向かって手を伸ばした瞬間、その姿が消えてしまう。

 

 

 

昏睡状態に陥った神永は、禍特対に回収されて集中治療室に搬送される。

ゼットンは変わらず地球上に待機して、自分の身体の精製を続けている。全く無傷でウルトラマンを戦闘不能に追い込んだゼットンだったが、ウルトラマンを倒した火球を放つことに、精製のエネルギーの大部分を使ってしまったため、完全体に至るまで、想定外のタイムロスが生じる。一方で、銀河連邦がプログラムしたタイムリミットは変更されていないため、ゼットンは完全体に至らない状態のままで、地球に飛来してくることになる。