妄想が止まらない。「こうなって欲しかった、『シン・ウルトラマン』」① | 怪獣玩具に魅せられて

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普通上映、IMAX上映、4DX上映と、色んな上映形式で『シン・ウル』を楽しんできました。

このブログでも感想めいたことを書いたりと、まだまだ『シン・ウル』の熱冷めやらない現況ですが、いよいよその「煮詰まり」ということで、最後に、「個人的にはこうなって欲しかった、シン・ウルトラマン」を書きたいと思います。

 

本当は全編にわたって見直してみたいんですが、すっごく時間がかかりそう&少なくともザラブ戦までは文句なしに楽しめていたので、メフィラスとの戦いが終わるところまでは、何ら変えずに、それ以降の、いわゆる「EPIⅤ」のところについて、妄想を爆発させていきたいです。

 

  メフィラス戦後~ゼットン「精製」まで。

ネロンガと戦った近くの森の中で、神永の死体と向き合うウルトラマン。

 ※参考写真ではウルトラマンのお姿でお送りしております。



ゾ「君がその人間の生命を奪ったのか、リピア」


現れるゾーフィ。神永の姿をしたウルトラマンが、問いに答える。

 

ウ「そうだ。彼は私が放った衝撃波から子供を守ろうとして、命を落とした」


ゾ「そして、その人間と、君は一体化した。我々、光の星の存在が、他の星の生命と一体化するなど、前例のないことだ。リピアーーいや、この星での呼び名で呼ぼう。ウルトラマン。何故、君はそのような行為に及んだのだ」




少しの逡巡のあとで、ウルトラマンは答える。

 

ウ「彼はーー小さき命を守るために、自らを犠牲にすることを顧みなかった。どちらの命が失われることが、この星にとって損失であるか、大局を見れば明らかだ。しかし――彼はそうした立場でなく、ただ、目の前の弱きものを救うことに自らを捧げた。私は彼に興味を持ち、彼をもっと知りたいと思ったのだ」

ゾ「だから、人間と一体化したというのか。誰も試みたものなどいなかった、危険な賭けだ」

ウ「そう、誰もいない。ゆえに、掟として禁じられてもいない」


対峙するウルトラマンとゾーフィ。少しの間をおいて、ゾーフィは言う。

 


ゾ「ウルトラマン、私はゾーフィ。この地球に、銀河連邦の裁定を携えて来た。君の個人的な感情による一体化、そして複数の外星人との戦闘の記録により、今やマルチバース全体が、地球人類に非常な興味を示している。中にはメフィラスのように、地球人類を、兵器転用可能な資源として狙う者もいる」

 

ウルトラマンは黙して聞いている。

 


ゾ「地球人類は将来、我々と同様の進化の過程を辿る可能性が高い。君が殆ど何の代償もなく一体化を成功させたのも、それが理由だ。地球人類が外星人に掌握された場合、我々光の星の住人と同等の力を持つ兵器として利用される可能性が非常に高い。それゆえに――銀河連邦は、可及的速やかなる地球の消滅を決定した」

 

ウ「光の星も、その裁定に従うのか」

ゾ「そうだ。既に地球を消滅させるため、天体制圧用最終兵器が地球上空にて精製途上にある」

ウ「ゼットンーーなのか」

 




ウ「ゾーフィ、私は銀河連邦および光の星の裁定を誤りだと判ずる」

ゾ「誤りか。誤りは、君がこの地球人類と一体化したことだ。確かに光の星の掟にはない事象だが、結果的に君の行動や存在が、この星の生命を絶つ結果につながったのだ」

ウ「……」

 


ゾ「しかし、君が気に病むことはない。君が訪れる前から、この星は外星人メフィラスの掌中にあった。メフィラスが地球人類を兵器に転用したことが判明した時点で、同じ末路を辿ったに違いない。そういう意味では、君は地球人類の前途にあった最悪の結果を、半ばで絶ったことになる。その方が、地球人類にとっては幸せだったのではないか」

ウ「……」

 



ゾ「光の星が認知している知的生命体は13億を超える。そのうちの1つが失われたところで、宇宙には何の変化もない。ウルトラマンーーいや、ルピア。私と共に光の星に帰ろう。君は偉大にして厄介な前例となった。光の星は君を――君の持つ情報を求めている」


ウ「地球人類にとって、自分たちの命は唯一無二だ。ゾーフィ、彼らを見捨てることはできない」

ゾ「それが、君の判断か。それは、光の星のルピアとしての判断か、それともこの惑星の、ウルトラマンとしての判断か。一体化したことで、君の判断に地球人類の思考が影響していることはないか」




答えずに立ち上がり、去っていくウルトラマン。その背中に、ゾーフィは呼びかける。


ゾ「この星の生命は、君が命を賭して救うに足る存在か、ウルトラマン」

ウルトラマンは答えない。


 

 

  天体制圧用最終”生物“兵器ゼットンの設定


・宇宙空間で「精製」され、完全体となった時点で目的の天体に飛来。

・その天体が持つ最大の「脅威」に対して飛来するよう、プログラムされている(今回の場合は、ウルトラマン)。

・天体着地後、その体内より1テラケルビン(1兆度)の火球を生み出す。火球が生じた瞬間、恒星系ごと一瞬で蒸発。火球は遠方より放つこともできるが、地球のように1兆度に耐え切れない環境での使用の場合は、確実性を優先して大気圏内で火球を生じさせる。

・自分の身体の「精製」、および1兆度の火球の「精製」とエネルギー充填には相応の時期を要する。基本は光エネルギー。今回、地球上の宇宙空間で身体を「精製」するのも、太陽エネルギーを精製の動力源としているため。

・宇宙空間での身体の精製、および天体内での火球の精製期間中、外からの攻撃は電磁光波防壁で遮断し、必要に応じて迎撃する。迎撃のために火球を放つこともできるが、この場合は1兆度に達することはなく、また迎撃用に火球を放った場合、最終兵器となる1兆度の火球は、再度1から精製し直しとなる。

※ビジュアルは適当です。

「紡ギ箱」の裁人を2体組み合わせて作りました。