レッドキングは2代目ですね。彗星ツイフォンの回で水爆を飲み込んだまま登場し、ドラコと戦って勝って、ギガスにコーチし、ウルトラマンに敗れました。
アボラスは、「悪魔はふたたび」に登場した、超古代帝国に封印されていた怪獣ですね。同じく封印されていた赤色火炎怪獣バニラと戦ってこれを倒し、ウルトラマンと旧国立競技場で激闘しました。
相変わらずきめ細かな怪獣造形のパノラマファイト。
特に全身に段状の襞を持つ両者の造形、力が入っています!!
金と青の戦い。
ウルトラマンの怪獣の体色は基本単色ですが、それが怪獣バトルの組み合わせでは奇麗に映えますね。
後ろ側。
レッドキングの背中に注目。背中の分割ラインまでばっちり作られている。
襞の一つ一つも、大きさや膨らみ具合が細かく違っていて、本当に凄いなあ。
背面。うねる尻尾が躍動感を帯びる。
レッドキングと、どちらも重量級です。なぜこの組み合わせかというと、一目瞭然ですが同じ着ぐるみが改造されて使われているんですね。
順番としては、初代レッドキング(8話)→アボラス(19話)→レッドキング2代目(25話)ですね。
ややこしいですね。怪獣の登場順番としては、レッドキングが先。ただこのパノラマファイトに限って言えば、レッドキング2代目よりもアボラスの方が先です。
戦いはレッドキングに分があるようですね。
思いっきりぶっ倒しております。
しかもアボラスの角をひっつかんでいる。
では、怪獣を細かく見ていきましょう。
まずはレッドキング。
陰影の際立つ美しい金の体。驚くべきはこの小さな頭部。
こんだけ小さいのに、瞳も牙も全部作られている。なんじゃ、この神技的仕事は。
レッドキングだけを抜き出してみました。
カッコいい! これ単体だけでも十分な満足度。
瞳の塗りがすごいと書きましたが、眉部分など、顔を作る様々な「ライン」の造形もすばらしい。すっごく彫が深い。
なんだったら、HGシリーズよりも彫が深いです。
これほど大きさが違うのに、パノラマファイトのレッドキングの方が10億万倍細かい。
こうして並べると、HGシリーズの大味感がすごいですね(笑)。まあ、こっちはこっちで味があるんですが。
口の中の赤が毒々しい。
レッドキングはそれぞれの部位の太さや長さがアンバランスであり、それが独特のフォルムを形作ります。
このフィギュアは、そのアンビバレントな体格を忠実に再現しつつも、同時に躍動感のある動きをつけています。この二つが違和感なくまとまるって、なかなかできることじゃない。
続いて、ちよっと負けそうなアボラス。
なんか、お母さんに呼ばれているみたい(笑)
おかん「アボラスー? ちょっと来てー」
泥に汚れた背中や手足。戦いの激しさを表します。
口の中まで深く彫り込まれていますね。
素敵なのは瞳ですね。レッドキングよりは広めの眼孔。瞳がちゃんと上を向いているんですよね。レッドキングと視線がばっちり合います。
ごつごつした岩のような頭部がカッコいいです。
アボラスほど頭が硬質かつボリューミーな怪獣も意外と珍しいですが、カッコいいですよね。劇中でのウルトラマンとのバトルの際、顔が大写しになったショットが印象に残っています。
青色発泡怪獣ということで、体色は青。金属感のある青。
泥の汚れと合わさって、錆交じりの青銅のような色です。
舞台は、ウルトラマンとアボラスと戦った旧国立競技場。
アリーナの一部があるだけで、あとは完全に踏み荒らされています。
あれ? 何か落ちていますね?
あれはーー
これだけでも絵になりますね。
続いてここに、アボラスを投入!
こけた!
パノラマファイトの中でも、バトルの臨場感に優れたこのジオラマ。
両者がどのように戦ったかがよくわかります。
パノラマファイトの「着ぐるみ流用カード」はほかに、ラゴンVSザラブ星人、ピーターVSゲスラがありました。
一番迫力あるのは、この対戦カードでしょうね。
昭和のスチールをイメージして撮ってみた。
造形的にも陰影で深みが出る両者。
雰囲気が出ています。