まあ、ぷりちーなゴジラさん!
この一年、ミレゴジ・ギラゴジの新しいやつを買う機会に恵まれまして。これまで手を出していなかったデフォリアルにも、ついに食指が伸びてしまいました。
ゴジラ 2000ということで、厳密にいうと『ゴジラXメガギラス G消滅作戦』のゴジラですね。造形自体はミレゴジ同様ですが、体色が少し明るくなって、より爬虫類感が増しています。
前から見た図。
ミレゴジ・ギラゴジは、歴代ゴジラの中でもとにかく刺々しているイメージ。それをそのままにデフォルメすると、非常に刺刺した可愛いヤツになりました。
横から見た図。
表面のディテールはさすがですね。ゴジラ特有の鱗? 状の表皮が、首筋や背中にいくと次第に鋭くなっていく。質感表現も見事です。
後ろ。
ド紫の鋭角な背鰭。毒々しい色で良いですねぇ。
うねるような尻尾も良いです。
ミレゴジと比べてもだいぶ前傾姿勢ですが、尻尾でバランスを取っているので、安定して自立します。
この角度が一番好きかな。
カッコ可愛い。
ちょっとやんちゃな感じがたまりません。
表皮の表現の丁寧さは、ソフビ等の表現の限界を超えています。
体の部位によって、全て造形が違う。この作り込み、本当にすごい。そして、握ると痛い。
背鰭も同じ。握ると痛い。
剣山のような独特の背鰭。これで、メガギラスの前肢を切っていましたね。
劇中では、この辺に主人公が乗ったんですよね。
『G消滅作戦』は、リアリティをちょっとだけ脇に置いた空想科学的展開と、ゴジラを明確な脅威、乗り越えるべき壁として設定しているところが好きです。VSシリーズは、ゴジラと人間サイドとの距離感がイマイチ曖昧だったし、ミレニアムの最後はよく分かんなかったんで。
爪の塗り分けもバッチリ。
汚れ具合もそれっぽい。
デザインはデフォルメしても、塗りやディテールはそのままというところに、デフォリアルのこだわりを感じます。
顔のアップ。
いや、ゴジラやん。
ちんまい体が映らなかったら、ゴジラそのまんまな造形です。
切長のお目目がカッコいい! イケメンゴジラですな。
歯茎や牙の一本一本まで、リアルな造形と彩色。
口は開きません。でも許します。変に開くと、顎部分の塗料が癒着しそうだし。
前から見た顔。
必ずしも左右対称じゃないんですよね。目の開き具合や、口吻のラインに対する鼻面の位置が。それがかえって、生物感あります。
ACTやアーツなどアクションフィギュアの素立ちにはついつい完全なバランスでの左右対称を求めてしまいますが、動かない、現行のポーズで完成であるデフォリアルには、非対称でも全然問題を感じません。
印象的な目。
とっても綺麗です。光の当たり具合で、瞳の位置が変わるように錯覚しますよ。
『G消滅作戦』はゴジラの顔のアップや、目元に焦点の合ったアップが多かったので、目の造形は凄く重要です。その点、100点ですね。
開かない口の中には、舌もあります。
上顎側の牙の並びも歪で良いですよね。特に大きな牙。歯茎に取り巻かれている感じが生々しい。劇中でも、もっと使って欲しかったゴジラの牙。
少しアオり気味で。
遠目から見ると、彫深いディテールが一つに纏まって、すごい深みと奥行きを感じせます。手に取って、個々の作り込みを愛でるのも、もちろん楽しいですが、一距離置いてじっくり眺めるのもそれはそれで味わい深いです。
玄関にこんな感じで置いてあります。